動画:A・ハジステファヌー, K・キティディ - デットクラシー




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 一昨日アップロードしていたギリシア制作のドキュメンタリー映画『デットクラシー(Debtocracy)』――負債による支配といった意味の造語――に、日本語字幕を付けて公開。これはクリエイティブ・コモンズ(CC BY-SA)で公開されているもので、公式サイトにもそのことは明示されている。

 全面で取り上げられているわけではないが、デヴィッド・ハーヴェイやアラン・バディウといった有名どころも出演。ついでに言えば、大した話ではないが1時間8分辺りのところで、このブログでも良く取り上げるお二方の写真が……。

 このドキュメンタリーはNHKが「ギリシャ/財政破綻への処方箋~監査に立ち上がる市民たち~」の題名で放映したことがあるはずだが(私はインターネットで視聴)、編集で切り刻まれた結果か内容から受ける印象はかなり異なっている。

 NHK放映版では、その邦題通りに、債務監査委員会の結成(と不当債務の概念)が全ての解決法であるかのような締めくくり方をしているのだが、この「インターナショナル・ヴァージョン」では、監査委員会はより大きな闘いの一部だとはっきり言われている。

 そのより大きな闘いが一体どんな闘いなのかは観ていただくとして、最後に翻訳上のことを。複数の言語によって構成されているために、英語の字幕を元に、適時フランス語の字幕を参照しながら翻訳した。したがってほとんどの部分で重訳ということになる。その点は申し訳ないのだが、可能な限り正確であるように努めたし、今後も見直していきたい。

[7/17の追記]
 千葉学(@mnb_chiba)氏のサジェスチョンを受けて、日本語の題名を『デトクラシー』から『デットクラシー』に変更。YouTubeの説明文も合わせて変更した。この場を借りて氏に感謝したい。

by BeneVerba | 2012-05-20 00:14 | 動画