意見:『はじまりの物語』が出版された直後の大月書店からの電子メールの抜粋
以下抜粋。

 繰り返しますが、誰かを批判するのをお止めする権利はありません。(友人として悲しいという気持ちはありますが。)しかし一方で、我々にとってはビジネスの問題でもあります。たとえば反原連を支持する論者を批判するのは自由ですが、それが結果的に本が売れる道をいっそう狭くしていることはご自覚ください

 最初から申し上げているように、この本は、国内でOWSに関心を寄せる方(知識人、といってもいいでしょう)に媒介してもらえない限り、売れる見込みのない本です。…

 そうしたきわどい戦略を顧みず、売れなくても構わない、わかる人だけにわかってもらえればいいということであれば、お止めすることはしませんが、ビジネスパートナーとしての信頼関係もそれまでということになるでしょう。

 *******は、***さんが訳す予定はないそうです。さっそく***さんに紹介してもらえました。社内で了解が取れしだい近日中にオファーする予定ですが、訳者をお願いするかどうかの判断にあたって最大のネックが上記のような懸念であることはお伝えしておきます。取引材料にするようなつもりはありませんが、個人的にこんな思いは何度もしたくありませんし、会社への責任としてもビジネス上の判断を外すわけにはいきませんから。ビジネスパートナーとしての信頼関係もそれまでということになるでしょう

注:伏せ字や太字での強調は芦原による。

 上述のように、「誰かを批判するのをお止めする権利はありません」とか「取引材料にするようなつもりはありませんが」などと言いながら、実質的には、翻訳契約と引き替えに反原連批判をやめるように取引を要求していることは明らかだろう。また、このブログでは伏せ字にしてある翻訳候補の書名について、「訳者をお願いするかどうかの判断にあたって最大のネックが上記のような懸念である」と言っているという点にも注目されたい。

 換言するならば、大月書店は私が朝鮮半島にルーツを持つことを知った上で、私に、日の丸の持ち込みと右翼との共闘に代表される反原連的なあり方を批判するな、と言いはなったのだ。

 大月書店はまぎれもない民族差別出版社である。


関連リンク:
  • 寄付のお願い及び大月書店との係争について
  • 株式会社大月書店(サイト外)


  • by BeneVerba | 2014-05-15 22:08 | 意見