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私の現在の活動の原点として、反原発デモと銘打ったデモにおいて、日の丸と一緒に歩かされたことがある。それは人生でも最低最悪の経験だった。それは、日本の植民地支配と帝国主義のシンボルであるというだけでなく、私のような人々を殺し、犯し、支配してきた旗だった。思想的にも民族的にも、日の丸を拒否しているにもかかわらず、それを掲げた示威行動に参加し、荷担してしまった。もし、そのデモを在日朝鮮人や在日中国人が見ていたらどう思うだろうか。意図したものではなかったとはいえ、私はそれに荷担してしまったのだ。 私は、数ヵ月間、怖くて反原発デモに行けなくなった。次に出かけた時には、なんとしてでも日の丸は揚げさせないという決意で、デモに出かけていった。そもそも、反原発デモに日の丸が持ち込まれるようになったのは、「あの」カウンターともメンバーが重なる反原連の活動がきっかけの一つである。 反原連のコアメンバーである野間易通は、針谷大輔の登壇を批判する文書を公開した「ヘイトスピーチに反対する会」を敵視し、また、反原連や「あの」カウンターに批判的な人々にツイッターで攻撃的なメンションを飛ばしていた。私もいくどとなく差別発言を喰らった。次はそのほんのわずかな例である。 野間易通 (@kdxn) 野間易通 (@kdxn) 野間易通 (@kdxn) そんな私にとって理解できないのは、「あの」カウンターを支持する朝鮮人である。社会運動に参画する朝鮮人にとって、日の丸が持ち込まれるかどうか、「国民」という言葉が使われるかどうか、より一般的な言い方では、社会運動の国民運動化は、真剣な問題である。 私が、「あの」カウンターを支持する朝鮮人に批判的なのは、第一に、それが社会運動の場で弱い立場に立たされている私のようなマイノリティを更に苦しめることになるからである。それは、一部のマイノリティを見棄てるようなものだ。 第二に、第一の理由とも関連する問題だが、かれらが決して、カウンターを批判するマイノリティやマジョリティに対して投げ付けられる、野間易通なり誰なりの差別暴言に反対しないことである。これでは反差別を目的としているとはとても言えない。 さて、上述した第一の理由のような趣旨でツイートしたところ、仲良くしようぜパレードの主催者である凡さんから、次のような攻撃的な言葉を投げ付けられた。 ぼん (@Bong_lee) 私自身は、自己紹介する時に「朝鮮半島にルーツがある」とか、「祖父が朝鮮半島の人」とか、「日本国籍の朝鮮民族」といったりする。そして、私は、朝鮮籍や韓国籍の朝鮮人に比べて、自分が日本国籍を持っていることは、特権だと認識している。しかし、これはやはりエスニシティを貶めるものであり、差別と言っていいのではないだろうか。その意味で上に引用した野間の言葉とも共通する。 普段は使わないような表現だが、ここは一つ、「凡さん、私はあなたよりも一〇〇万倍は朝鮮人だ」と言っておこう。
by BeneVerba
| 2014-05-31 09:37
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