意見:目下の社会運動についての往復書簡 (1)
常野雄次郎さんへ


 私たちが、目下の社会運動に起きている深刻な事態について、往復書簡形式でブログ記事のやりとりをする、と決めてからずいぶん経ちました。こんなに遅れたのは、主に私の責任です。ここしばらくは、労働委員会での大月書店不当労働行為事件について、準備に追われる毎日でした。それからまた、私と常野さんに共通するものだと思うのですが、抑うつ状態で活動的になるのが大変だというのもありました。今現在、大月書店不当労働行為事件は、調査を終え、審問を控えています。

 この往復書簡をどのように始めたら良いのか、ずいぶん悩みました。考えた末に、私がずっと追い求めている質問を、常野さんにぶつけてみようかと思うのです。それは、「いったいなぜ、私が、日の丸とともに歩かされなければならなかったのか?」というものです。ブログなどで表明しているとおり、それは人生でも最悪の体験でした。私は、「ユダヤ人」を「朝鮮民族」に、「ハーケンクロイツ」を「日の丸」になぞらえるのが好きではありません。なぜなら、ユダヤ人と朝鮮民族の困難は、それぞれ固有のものだからです。ですが、ユダヤ人が強制的にハーケンクロイツとともに歩かされたら、深刻な人権侵害であり、一大事件だと見なされるのではないでしょうか?

 私が参加するデモでは、いまだに、日の丸を持ち込もうとする人がいます。今年の三月初頭に開かれたデモでもそうでした。私は、それに抗議してやめさせなければなりませんでした。私の他に、抗議する人はいませんでした。いまだにそんなことをしなければならないのは、私にとって非常な苦痛です。なぜなら、それは私の思想的、民族的なアイデンティティに関わる問題であり、日の丸の持ち込みはそれを脅かしているからです。

 先に記したように、これは私自身が問い続けている問題でもあります。私は、なぜ日の丸とともに、歩かされなければならなかったのでしょうか?常野さんに何かお考えがありましたら、ぜひお聞かせください。それから、ぜひお体に気をつけてください。


芦原省一
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by BeneVerba | 2014-06-16 21:10 | 意見 | Trackback | Comments(0)
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