2011年 11月 16日 ( 2 )

「ウォール街を占拠せよ」持続可能性ワーキング・グループからの声明
Statement From Occupy Wall Street Sustainability Working Group
2011年11月15日 - 持続可能性ワーキング・グループ
原文:http://www.seismologik.com/journal/2011/11/15/statement-from-occupy-wall-street-sustainability.html


 我々、「ウォール街を占拠せよ」持続可能性ワーキング・グループは、この運動に参加している我々の兄弟姉妹たちへ連帯を表明する。

 我々は、ズコッティ公園で野営する平和的な抗議者たちへ暴力的な襲撃を行った、ニューヨーク市警とブルームバーグ市長に激怒するものである。

 それは全く抑圧ではなかったどころか、この世界での積極的な変革を可能にする、全く革新的なことだった。

 持続可能性ワーキング・グループは、この運動の中における強烈で革新的な飛び地として、倫理と道徳をもって行動すべき道を探しながら、それを案内とし、自らの役割を果たしてきた。昨晩の野営の撤去において、ニューヨーク市警は、最近配備された野営地の全てに電力を供給できる自転車のペダルによる発電装置を含め、我々のこれまでの全ての労働を破壊した。それは人々のために発電され、人々によって発電され、人々に直接電力を届ける発電システムだ。ニューヨーク市警の暴力は、その軽率な行為によって、我々の革新的な努力を軽んじようとした。彼らが予想していなかったのは、この運動のねばり強さであり、あらゆる存在が、全てにとってより良い未来に生きることができると信じている人々である。

 我々、持続可能性ワーキング・グループは、ニューヨーク市警に、このワーキング・グループの全ての所有物と、その貢献者たちを直ちに返すように要求する。その一覧は以下のものを含むが、それで全てではない。自転車、自転車のスタンド、バッテリー、インバーター、工具、雨水を集める屋根、パーマカルチャーの道具、LED電球、布、資材、個人的な所有物。

 ニューヨーク市警とブルームバーグ市長によって、占拠運動に対して加えられた不法な行為をものともせず、我々は果敢に共に立ち上がる。

 我々は必ず再建する。そして我々はこの運動に力を与え続ける。今もこれからも。

 我々の仕事は続く、この場所で、そしてこの場所を越えて。

 我々は、この言語道断の出来事の間に拘束された我々の兄弟姉妹に敬意を表する。そして、我々は、市の、社会の、そして世界の抱える、我々が直面している、多くの複雑な環境問題に取り組むため、オルタナティブな解決策を開発する努力を続けると誓う。

 それは、教育を、協働を、デモを、積極的な実践を、そして我々が真に持続可能な社会を作るという成果を通して行われるだろう。このズコッティ公園で、より大きな共同体で、そして全世界で。

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訳者コメント:
 「ウォール街を占拠せよ」の全体が承認した文書ではなく、その中のワーキング・グループが出した声明。公式サイトやそれに類するサイトからリンクは発見できず、それ故に、どれ程正式なものであるかは確認できない。

 だが、読むに値する内容だと思う。「人々のために発電され、人々によって発電され、人々に直接電力を届ける発電システム(a system of power created for the people, by the people, delivered directly to the people)」という部分などどうしても、日本の独占的な電力事情が、原発のない社会の実現を阻害していることを思わずにいられない。

 ニューヨーク市警による強制排除という事態を受けて、立て続けに何本かの記事を翻訳せざるをえなかったが、充分に訳文をチェックする時間が持てていない。いずれ再チェックすることになるだろうが、誤訳や誤字脱字などがあれば指摘を歓迎したい。

by BeneVerba | 2011-11-16 10:18 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
時が満ちたイデアを立ち退かせることはできない
You can't evict an idea whose time has come.
2011年11月15日 - ウォール街を占拠せよ
原文:http://occupywallst.org/article/you-cant-evict-idea-whose-time-has-come/

 大規模な警官隊が、今まさに我々を立ち退かせようとしている。過去二ヶ月の間「ウォール街を占拠せよ」の本拠地であり、アメリカ中に、そして世界中にさえ広まった99%ムーブメントの生誕の地であるリバティ広場から、我々を。

 警察の急襲は、ちょうど午前一時を回った時から始まった。支持者や盟友たちがニューヨーク中から結集し、現在はフォーリー・スクエアに集まっている。支持者たちはまた、来るべき日に向けて、占拠を含む抗議行動の計画を練っている。

 時が満ちたイデアを立ち退かせることはできないのだ。

 二ヶ月前、数百人のニューヨーカーたちが、ウォール街の入り口で野営を始めた。それ以来、「ウォール街を占拠せよ」運動は、国家的な、そして国際的な象徴となった――類似した流儀の占拠運動がアメリカ中の、そして世界中の街で出現すると共に。今なお成長中のこの民衆運動は、経済、民主主義、そして我々の未来についての国民的話法を著しく変えた。

 アメリカ人は今、私たちの社会における富と権力の集中強化について語り、最富裕層の1%が我々の政治制度にかけた拘束について語っている。アメリカ人はますます、我々の経済危機と民主主義の危機は、体制の問題だと見なすようになっており、治療のためには集団的な行動が必要だと感じている。そしてまた、アメリカ人はますます、自らを99%の一人だと見なすようになっており、「もうたくさんだ!」と言うようになっている。

 この成長が著しい運動は、単なる抗議活動、占拠運動、あらゆる戦略を越えるものである。この運動における我々とは、物理的な占拠に参加可能な人々よりも、遙かに幅広いものなのだ。この運動とは、食料品などを送ってくれたり、友達や家族と社会の根底にある問題について話したり、この市民的なプロセスに巻き込まれるべく、何らかの形で行動を起こした全ての人々のことなのだ。

 今この時、本来のアメリカが持つ力の再発見において、不足はない。それは、我々全員に影響を与えている危機に対処すべく行動を起こすため、市民として協力し合う時に発揮されるのだ。

 そのような運動を立ち退かせることはできない。おそらく何人かの政治家たちが、我々を公共の空間から――つまり私たちのものである空間から――物理的に排除しようとし、それに成功したのかもしれない。物理的には。だが、我々はイデアをめぐって闘っているのだ。我々のイデアは、我々の政治組織は我々人民に仕えるものでなくてはならないというものだ――巨大な富と権力を蓄えた人々だけに仕えるのではなくして、全ての人々に。我々は、それが民衆に高く受け入れられたイデアであると信ずる。そして、それが、なぜこんなにも多くの人々が、直ちに自分と「ウォール街を占拠せよ」を結びつけ、99%ムーブメントに共鳴したのか、その理由であると。

 時が満ちたイデアを立ち退かせることはできない。



訳者コメント:
 「ウォール街を占拠せよ」運動が、リバティ広場から強制的に立ち退かされるという緊急事態を告げる先の文書に続いて発表された文書。発表された時刻は午前1時36分になっており、文中にもある通り強制排除が進行中の中で発表された文章だ。

 これ自身が重大な局面における重要な文書であるだけでなく、他にも着目すべき点は多い。「国民的話法(national narrative)を変えた」、「我々はイデアをめぐって闘っている」という箇所などは、この運動の本質を物語るものだと思われる。「自由民主主義」社会において、人々の間で当然視されている話法を変えるということは、政治的な行為であり、イデオロギーにおける闘争なのだろう。そして「ウォール街を占拠せよ」は確かにそれに成功しつつある。

by BeneVerba | 2011-11-16 02:58 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)