2013年 03月 17日 ( 1 )

ニューヨーク州の「慰安婦」記念碑を記憶する決議
Memorializing a Memorial Monument in the State of New York that pays
tribute to those who have become known to the world as 'Comfort Women'
2013年01月29日 - ニューヨーク州議会上院
原文:http://open.nysenate.gov/legislation/bill/J304-2013


e0252050_1245154.jpg 一九三〇年代から第二次世界大戦の期間を通じて、アジアと太平洋における日本の植民地支配と戦時期占領の間に、およそ二〇万人の若い女性たちが、「慰安婦」制度という軍による強制的な売春行為を強いられたことに鑑み、

 二〇一二年六月一六日に、ニューヨーク州ウェストベリーにあるアイゼンハワー公園に、「慰安婦」制度の犠牲者たちに敬意を表し、記念するために、「慰安婦」記念碑が設置されたことに鑑み、

 この種のものとしては合衆国で二番目となるこの記念碑が、「慰安婦」たちが耐え忍んだ苦痛を象徴するとともに、「慰安婦」制度によって犯された人道に対する罪を思い起こさせるものであることに鑑み、

 歴史上の深刻な出来事に対する意識を高めるために設置された、ニューヨーク州内の歴史的な記念碑を評価することが、この立法機関の慣例であることに鑑み、

 地球上では二四〇万人の人々が常に人身売買の犠牲となっており、そのうちの八〇%が性的な奴隷として搾取されていると、国際連合が報告していることに鑑み、

 下記のように決議する。

 「慰安婦」として世界に知られるようになった人々に敬意を表する「慰安婦」記念碑を記憶するために、この立法機関はその審議を中断すること。

 この決議の複写を適切に作成し、コリア系アメリカ人公共委員会(KAPAC)クッファーバーグ・ホロコースト・リソース・センター(KHRCA) コリア系アメリカ人市民エンパワーメント(KACE)に送付すること。



訳者コメント:
 数ヵ月ぶりの翻訳。日本では今年の一月末に報道されたニューヨーク州議会上院による「慰安婦」記念碑に関する決議を和訳した。現在でもインターネットで閲覧できる記事としては、赤旗電子版による報道がある。一部を引用する。
米東部ニューヨーク州議会上院は29日、旧日本軍の「慰安婦」問題を記憶にとどめるとする決議を全会一致で採択しました。米国では2007年7月に連邦下院が「慰安婦」問題で日本政府に謝罪を求める決議を採択。州レベルで「慰安婦」に関係する決議が採択されるのは、カリフォルニア州議会が1997年8月に採択して以来2回目です。

 他に、中央日報の日本語版では、この決議案を主導したトニー・アヴェラ議員の「ニューヨーク州の上下院議員の相当数が日本の極右団体から醜悪な電子メール攻撃を受けました。慰安婦問題をよく知らなかった議員さえそのメールを見て背を向けました」という言葉が紹介されている。

 この決議を原題に従って訳すならば、「『慰安婦』として世界的に知られる人々に敬意を表するニューヨーク州の記念碑を記憶する決議」とでもなるだろうが、ここでは意図的により短く訳したことをお断りしておく。

 審議の様子は YouTube で動画を視聴でき、ニューヨーク州議会上院の公式サイトでは、議事録も公開されている。また、この決議文は CC-By-NC-ND で公開されている。なお、写真は Holley St. Germain さんが CC-By-NC-SA で公開しているもの。




by BeneVerba | 2013-03-17 23:11 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)