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スラヴォイ・ジジェクに訊く
Q&A: Slavoj Žižek, professor and writer
2008年08月09日 - スラヴォイ・ジジェク
原文:http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2008/aug/09/slavoj.zizek


 スラヴォイ・ジジェク(59歳)はスロベニア共和国のリュブリャナに生まれた。彼はヨーロピアン大学院大学の教授であり、ロンドンのバークベック人文学研究所のインターナショナル・ディレクターであり、リュブリャナ大学社会学研究所の主席研究員である。ヒッチコックから、レーニン、9・11にいたるまでの30冊以上の広範な書物の著者であり、TVシリーズ『スラヴォイ・ジジェクによる倒錯的映画ガイド』の司会でもある。


――これまでで一番幸せだったのはどんな時ですか?

 時々、幸せになることを期待したり、そうだったことがあるか思い出そうとしたりするんだが、一度もそういう時はないんだ。

――一番恐れていることは何ですか?

 埋葬された後で蘇生することだね。それが私がさっさと火葬してもらいたい理由さ。

――あなたの最初の記憶は何ですか?

 裸の母。実に嫌な感じだった。

――あなたが一番尊敬する存命中の人物とその理由は?

 ジャン=ベルトラン・アリスティド。二度も退位させられたハイチの大統領だ。彼は、絶望的な状況においてさえ、民衆のために何ができるのかのモデルだ。

――あなたが一番残念に思っている自分の特性は?

 他人の苦境への無関心。

――あなたが一番残念に思っている他人の特性は?

 私が必要でもないし、望んでもいない時に、安っぽい助けを申し出られること。

――これまでで一番恥ずかしかった瞬間は?

 セックスの前に、女性の真ん前に素っ裸で立ってた時。

――資産を除いて、あなたの一番高価な買い物とは?

 新しいドイツ版のヘーゲル全集。

――あなたの一番の秘蔵品は?

 前の回答を見てくれ。

――あなたを落ち込ませることとは?

 アホな連中が幸せそうにしているのを見ること。

――自分の外見についてあなたが一番嫌いなことは?

 それが本当の自分であるかのように見えること。

――あなたの一番魅力的でない癖とは?

 話している時の珍妙なまでに過剰な手の動き。

――仮装服として何を選びますか?

 私の顔に、私の顔の仮面を着ける。そしたら、みんな私の振りをしている誰かで、私ではないと思うだろ。

――一番やましい楽しみとは?

 『サウンド・オブ・ミュージック』みたいな、困惑するほど感傷的な映画を観ること。

――あなたのご両親に恩義を感じていることは?

 何もない。そうだといいと思う。死んだ時にもこれっぽっちも嘆いたりしなかった。

――誰に対して一番謝りたいですか、またその理由は?

 息子たちに対して。充分に良い父親でないことを。

――愛というものをどういう風に感じていますか?

 とんでもない不運、恐るべき寄生体、全てのささやかな楽しみを台無しにする永続化された緊急事態、そういったもの。

――あなたが人生をかけて愛している物もしくは人とは?

 哲学。私は、リアリティが実在し私たちはそれを推察することができると、密かに考えている。

――あなたが一番好きな匂いは?

 腐敗した自然の匂い。腐った樹木のような。

――本気でないのに「愛してる」と言ったことがありますか?

 いつもだ。本気で誰かを愛してる時には、攻撃的で後味の悪い発言をしてしまうんだ。

――あなたが一番軽蔑している存命中の人物とその理由は?

 拷問の手助けをしている医者たち。

――これまでで一番最悪だった仕事は?

 教師。私は生徒たちが嫌いだ。彼らのほとんどは、(全ての人々がそうであるように)アホだし退屈だ。

――これまでで一番失望したことは?

 アラン・バディウが20世紀の「不明瞭な惨事」と呼んだもの。共産主義の悲劇的な失敗。

――もし過去を編集することができるなら、どこを変えますか?

 自分が生まれたことを。私はソフォクレスに同意する。「一番の幸運は生まれないことだ」。この冗談はこう続くんだ。「ただ、それを成し遂げるのはごく少数だ」。

――過去に行けるとしたら、どこに行きますか?

 19世紀初期のドイツに。大学でヘーゲルの講義を受講するために。

――あなたのリラックス法は?

 繰り返し繰り返しワーグナーを聴くこと。

――どれくらいの頻度でセックスをしますか?

 「セックス」という言葉で何を意味するかによるね。もし、それが普通そうであるように、生きているパートナー相手のマスターベーションを意味するのなら、全くそれをしないように努めている。

――これまでで一番死に近づいた時は?

 軽度の心臓発作を起こした時。自分の身体が嫌いになったよ。そいつは私に盲目的に仕えるという義務を拒否したんだ。

――人生を改善するために一つだけ何かするとすれば?

 老衰を回避すること。

――あなたの一番の業績は何だとお考えですか?

 私がやったヘーゲルの良い解釈だと考えている数章。

――人生で学んだ一番のことは?

 人生とは、何も学ぶことのない、馬鹿げた意味のない代物だということ。

――何か一つ秘密を教えてください。

 共産主義は勝利するよ。



訳者コメント:
 少しだけ時間がとれたので、軽めの内容のジジェクQ&Aを翻訳。その割には思ったより時間がかかってしまったが(訳すことは読むことの千倍は時間がかかる)。

 この文章は2008年のものなのだが、なぜか今英語圏を中心としたTwitterで人気で、「ジジェクすごい!」みたいな感想がとびかっていたので、それで知った次第。そのままでお楽しみいただきたい。

11/12の更新:
 昨日の投稿を再チェックし、いくつかの語句の変更をしたが、一つ誤訳があったので以下それを記載。
変更前:「最大の幸運は生まれたことにあるのではない」。この冗談はこう続くんだ。「ごく少数だけがそれで成功することだ」。
変更後:「一番の幸運は生まれないことだ」。この冗談はこう続くんだ。「ただ、それを成し遂げるのはごく少数だ」。

 時間がないため、再チェックに充分に時間をかけることができなかった。ミスがあれば申し訳ない。後で改めてチェックしたい。

[同日の追記]
 その後夕方に再チェックをやる時間が持てた。ごく少数の訳語を変更したが、誤訳は見つからず。こういうやり方は一人でやるWikiのようなものだと考えている。

by BeneVerba | 2011-11-11 22:14 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
 主に自分のためのメモ。これらの翻訳は近日中に再チェックする予定。ただし、日数を取られそうな私事もあり、はっきりとした日付はわからない。なるべく早く、再チェックし訳文を向上させたい。

11/10の追記:
 翻訳のための時間はとれていないが、上記エントリを地道に再チェック中(下から順番にやっている)。既にお気づきかもしれないが、Ollieさんの助けを借りて、ジジェクのアルジャジーラでのインタビューの書き起こしが進行中。以上お知らせまで。

  You might have noticed, by the help of Ollie, transcript of Slavoj Zizek's interview on Al Jazeera English is in progress. FYI. Accomplishment is approaching. It is worth reading. You can join us, if you want to.

by BeneVerba | 2011-11-08 18:41 | お知らせ | Trackback | Comments(0)
民主主義は敵である
Democracy is the enemy
2011年10月28日 - スラヴォイ・ジジェク
原文:http://www.lrb.co.uk/blog/2011/10/28/slavoj-zizek/democracy-is-the-enemy/


 アン・アップルバウムがワシントン・ポスト紙に書いているように、ウォール街とセントポール大聖堂の抗議運動は確かに類似している。「その焦点の欠如、その未熟な本質、そして何よりも現存の民主主義体制への関与を拒否することにおいて」。彼女はこう続ける、「タハリール広場のエジプト人とは異なるのは」、「ロンドンとニューヨークの抗議者たちは、開けっぴろげに(そして奇妙なことに)自分たちと彼らを比較しているのだが、私たちには民主主義体制があるということだ」。

 タハリール広場での抗議運動を、西洋流の民主主義を要求する声にまで――アップルバウムがしているように――貶めるならば、勿論ウォール街の抗議運動とエジプトでの出来事を比較することは、奇妙な行為となるだろう。西側世界の抗議者たちは、どうして既に所有しているものを要求できようか?このような見方において彼女が遮断しているのは、グローバルな資本主義体制への全般的な不満が、こちらとあちらでは異なる形態で現れているのではないかという可能性だ。

 「とはいえ、一つの意味において」、と彼女は渋々認めているのだが、「国際的な占拠運動が、妥当な立法的提案を生み出すことに失敗したことは、理解しうる。グローバルな経済危機の原因とその解決策の双方は、その名が示すとおり、地方や国家の政治家の能力の範囲外なのだ」。そして、彼女はこう結論づけることを強いられる。「グローバリゼーションは、明らかに西側の民主主義の正当性を損ないつつある」。これこそまさに、抗議者たちが関心を引こうとしているものだ。そう、グローバルな資本主義が、民主主義を損なっているのだ。論理的に更に推し進めた結論は、いかにして現在の形態を越えて民主主義を拡張するかを我々は考え始めるべきだ、というものになる。複数政党制と国民国家に基づく現在の民主主義の形態は、経済的な活動の破滅的な結果に対処する能力がないことを証明してしまったのだから。しかしながら、アップルバウムは、この推論を進める代わりに、それらの問題を持ち出した抗議者たちを非難する方を選ぶのだ。

 「グローバル」な活動家たちは、注意しなければ、凋落を加速させてしまうだろう。ロンドンの抗議者はこう叫ぶ。「我々に必要なのはプロセスだ!」。しかし、彼らには既にプロセスがあるのだ。それは英国の政治体制と呼ばれるものだ。もし、それをどう使えばいいのかわからないと言うのなら、彼らはそれを更に弱めてしまうだけだろう。


 つまり、アップルバウムの議論は、グローバル経済は民主政治の範囲外にあるのだから、それに対処するために民主主義を拡張しようとするどんな試みも、民主主義の凋落を加速するというものらしい。一体どうしたものであろうか?彼女の見地によれば、それは機能しない政治体制において政治的参加に関与することであるようだ。

 今この時において、反資本主義の批評に不足はない。我々は、企業が無惨にも環境を汚染しているとか、銀行家が彼らの銀行が公的資金で救済される一方で、巨額の賞与を受け取っているとか、目抜き通りのアウトレット店のために、搾取工場で子どもたちが超過労働をさせられているとか、そういった物語を多く浴びせられている。しかしながら、そこには落とし穴がある。それらの仮定となっているのは、そうした行き過ぎに対する闘いは、おなじみのリベラル民主主義の枠内で行われるべきだというものだ。明示的であれ、暗示的であれ、到達点となっているのは、資本主義を民主化することなのだ。そして、グローバルな経済に対応するべく、民主的な支配を拡張することなのだ。メディアに晒されることの圧力、議会の査問、より厳しい法律、警察の捜査といった方法によって。ここで問われないままになっているのは、ブルジョワ民主主義国家の制度的枠組みである。これこそは、最もラディカルな形態の「倫理的反資本主義」運動――ポルトアレグレのフォーラムやシアトルの運動、その他――においてすら、神聖にして犯すべからずものとなっているのだ。

 ここではマルクスの鍵となる洞察が、これまでもそうであったのと同様に、今日においても適切なものであり続ける。政治の分野においては、自由の問題は第一に置かれるべきものであってはならない――つまり、自由選挙、独立した司法、報道の自由、人権の尊重といったことである。本物の自由は、家族から市場まで、「政治に無関心な」社会的諸関係のネットワークの中にあるのだ。改良のために必要な変革が、政治的な改革を意味せず、生産の社会的諸関係の変革を意味する場所においてあるのだ。我々は、誰が何を所有するかに関して投票したりしないし、工場での労働者同士のつながりに関して投票したりしない。そうしたことは政治の分野の外において、押し進められるべく残されているのだ。そして、民主主義を「拡張」することで、そうしたことを変えられるというのは幻想である。人々の管理下に置かれた「民主的な」銀行を設立するというようなものだ。この領域におけるラディカルな変革は、法的権利その他といった民主的な装置の外でなされるべきなのだ。それらは勿論積極的な役割を果たしている。だが、民主的な仕組みというものは、資本の再生産の乱れなき機能を保証するようデザインされた、ブルジョワ国家の装置の一部だということを念頭に置くべきだ。「今日では、最終的な敵の名は資本主義、帝国、搾取などそういった類のものではなく、民主主義である」と言った時、バディウは正しかった。それは「民主的な幻想」なのだ。民主的な仕組みを唯一の妥当な変革のための手段として受け止めることは、資本の諸関係における真の転換の妨げとなる。

 ウォール街の抗議運動は始まったばかりである。だがこのようなやり方でこそ始めるべきである。形式的な拒否の身振りは、積極的な内容よりも重要なのだ。なぜなら、そのような身振りだけが新たな内容を招き入れるための空間を切り開くことができるのだから。したがって、我々は次のような質問によって気を散らされてはならない。「だが、あなたは何を望んでいるのか?」。これはかつてある男性の権威者によって、ヒステリーを患う女性に投げかけられた質問である。「あなたの泣き言や不平は――あなたが本当に何を望んでいるのか、何か考えはありませんか?」。精神分析の用語において、抗議とは、主人を怒らせるためのヒステリックな感情の噴出であり、彼の権威を損なうためのものである。そして、主人の――「だが、あなたは何を望んでいるのか?」という――質問は、言外の意味を隠している。「私の用語法で質問に答えるか、さもなくば黙ってろ!」。今までのところ抗議者たちは、ラカンが1968年に生徒たちに率直に話しかけたような批評に、自らを晒すことを避けることについて、実に上手くやっている。「革命家として、君たちは新しい主人を求めるヒステリー患者である。やがて君たちはそれを得るだろう」。



訳者コメント:
 ジジェクが、LRB blog(London Review of Books)に発表した挑発的かつ誠実な文章。「ウォール街を占拠せよ」での演説ガーディアンでの論説、アルジャジーラ英語版でのインタビューと重なりつつ、ここでは直接的な言葉で反リベラル民主主義の立場が述べられている。彼の語ることには繰り返しが多いとよく言われるが、反復しつつ内容が違ってきているのが興味深い。

 「ウォール街を占拠せよ」運動に冷淡なジャーナリスト(彼女の名前の発音は「アップルバウム」でいいと思う)を、グローバル経済に対応すべく民主主義を拡張するという姿勢がないと、切って捨てる一方で、返す刀で今度はそうした発想を自ら批判して見せる。彼のこうした言葉の有り様をなんと呼べば適切なのだろうか?それは「反語的な(ironic)」とか「逆説的な(paradoxical)」という形容では追いつかないようだ。

 彼が最近よく使う言い方に添って言えば、それは真空(vacuum)を作り出すために、領域(field)を開くために、空間(space)を切り開くために、必要な身振りなのだろう。彼はそうした新たな内容のための新たな領域を切り開こうとしていると同時に、それがありきたりなもので埋められることを警戒している。

 この翻訳は昨日の朝に投稿し、夜に訳文を見直し、今朝に改めてこのコメントを付けているのだが、昨晩訳文を見直した時に、やはりいくつかのミスが見つかった。そうしたミスは訳している時には気付かないものだ。一人で訳し、自ら再チェックするにはどうしても時間をおくことが必要なようだ。ネットの利点を生かし、訳文を向上させていくつもりなので、更新されていないかたまに覗いていただけると幸いだ。

by BeneVerba | 2011-11-08 16:31 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
ニューヨーク市の占拠の宣言
Declaration of the Occupation of New York City
2011年09月29日 - ニューヨーク市総会
原文:http://www.nycga.net/resources/declaration/


 この文書は2011年9月29日に、ニューヨーク市総会によって承認された。


 大規模な不公正への感情を表明するために、連帯し、共に集いし我々は、何ものが我々をここに結集させたのかを見失ってはならない。世界の企業の諸力により、不当な取り扱いを受けたと感じている全ての人民が、我らがあなた方の盟友であると知ることができるよう、これを書き記す。

 一つの人民として、団結し、我々は以下の現実を承認する:人類の未来は、その成員たちの協働を要求すること;我らの体制は、我らの諸権利を守らねばならず、その体制の腐敗においては、自らの諸権利を守ること、また隣人たちの諸権利を守ることが、諸個人の務めとなること;民主的な政府は、その正当な権力を、人民に由来すること。しかし、諸企業は、人民及び地球から富を絞り出すことに、同意を求めたりしないこと;また、経済的な力によって、物事が決定される時には、真の民主主義は達成されないこと。我々は、人民よりも収益を重んじ、正義よりも私利を重んじ、平等よりも抑圧を重んじる諸企業が、我らの政府を運営している時において、あなた方のもとへとやって来た。我々は、我らの権利として、ここに平和的に集い、これらの事実を知らせるものである。

  • 彼らは、原抵当権を所有していないにもかかわらず、違法な差し押さえ手続きにより、我らの住居を奪ってきた。
  • 彼らは、刑罰を受けることもなく、納税者からの救済措置を受けており、重役らへ法外な賞与を与え続けている。
  • 彼らは、職場において、年齢、肌の色、性、ジェンダー・アイデンティティ、性的志向に基づく、不平等と差別を永続化させてきた。
  • 彼らは、怠慢により食糧供給を汚染しており、独占により営農組織を損なってきた。
  • 彼らは、無数の動物たちへの拷問、監禁、非道な仕打ちを利用して収益を上げており、かつ、それらの慣行を積極的に隠匿してきた。
  • 彼らは、継続的に、被雇用者から、より良い賃金とより安全な労働条件を求めて、交渉する権利を奪おうとしてきた。
  • 彼らは、教育それ自体が人権であるにもかかわらず、数万ドルもの教育費を借金として、生徒たちを人質に取ってきた。
  • 彼らは、一貫して労働を外部に委託しており、またそれをレバレッジとして、労働者の医療費と賃金を削減してきた。
  • 彼らは、自らの過失性、有責性を認めることなしに、人民と同じ権利を得るべく、司法に影響を及ぼしてきた。
  • 彼らは、医療保険に関する契約から、免れる方法を見つけるための法律家集団に、数百万ドルを費やしてきた。
  • 彼らは、我らのプライバシーを、商品として売ってきた。
  • 彼らは、言論の自由及び報道の自由を妨げるために、軍事力及び警察力を行使してきた。
  • 彼らは、利益の追求のため、命を危うくするような欠陥商品についても、意図的にリコールを拒否してきた。
  • 彼らは、彼らの経済政策が、破滅的な失敗を生み出し、生み出し続けているにもかかわらず、経済政策を決定している。
  • 彼らは、彼らを規制するべき責任のある政治家らに、莫大な額の寄付を与えてきた。
  • 彼らは、石油に依存させておくために、代替となる他の形態のエネルギーを妨害し続けている。
  • 彼らは、既に相当の利益を上げている投資を守るために、人民の命を救うかもしれない、もしくは、安らぎを提供するかもしれない、ジェネリックな形態の薬品を妨害し続けている。
  • 彼らは、利益を追求するために、石油流出、石油事故、不正経理、非活性成分を故意に隠蔽してきた。
  • 彼らは、意図的にメディアを支配することで、人々に誤情報を与え、怯えさせてきた。
  • 彼らは、有罪であることに重大な疑惑が持ち上がっている時ですら、囚人らを殺す随意契約を受け入れてきた。
  • 彼らは、国内においても、国外においても、植民地主義を永続化させてきた。
  • 彼らは、無辜の海外の市民の拷問及び殺人に、関与してきた。
  • 彼らは、政府から契約を受注するために、大量破壊兵器を作り続けている。*

 世界の人民へ、

 我々、ウォール街リバティ広場を占拠中のニューヨーク市総会は、あなた方の本来の力能を見せるように、強く促すものである。

 あなた方の平和的に集会を行う権利を実行したまえ;公共の空間を占拠し;我らが直面している問題に対処するプロセスを形成し、誰もが近づくことのできる解決策を生み出すのだ。

 直接民主主義の精神において、行動し集団を形成している全ての共同体へ、我々は支持、文書、我らの意のままのあらゆる資源を提供する。

 我らに加わり、共に声を上げよう!

*これらの不満は包括的なものではない。


訳者コメント:
 既に複数の訳があり、自分でも前文を訳したことがある、「ウォール街を占拠せよ」の基本的な文書「ニューヨーク市の占拠の宣言」を改めて訳した。訳に当たっては禁欲的であるように務めた。つまり、原文の持つ意味の上の厳格さを損なわないように、修辞的な技法を極力廃し、日本語に移し替えていった。

 そのような方針で臨んだにもかかわらず、本日の朝にさしあたっての訳文を慌てて投稿し、夜になって訳を見直したところ、副詞の訳し忘れ、成句を誤読したことによる誤訳、時制の誤りなどが見つかり、我ながら呆れている。

 「ウォール街を占拠せよ」は、アメリカの原点への回帰でもあるとの思いから、にわか勉強であることを承知で、岩波文庫の『人権宣言集』と『世界憲法集』を参照したが、やはり付け焼き刃のものとなったかもしれない。

 今回の訳に際してはJNK氏の翻訳を参照させてもらったことを、感謝の念と共に記しておきたい。

by BeneVerba | 2011-11-08 07:27 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)




*This transcript is made by collaboration of Ollie, red0box, thepauloapo and BeneVerba

Narration:
From the Middle East to the streets of London and in the American cities [there is] a discontent with the status quo. Whether it is with the iron grip of entrenched governments or the widening economic divide between the rich and those struggling to get by. But where are those so hungry for change heading? How profound is their long-term vision to transform society?

"The system has lost its self-evidence, its automatic legitimacy, and now the field is open."

The concerns of Slovenian-born philosopher Slavoj Zizek, whose critical examination of both capitalism and socialism has made him an internationally recognised intellectual, popular among the New York occupiers, here in New York for example.

Talk to Al Jazeera sat down with Slavoj Zizek, and we begun by asking him about the violent riots' the summer in London and whether the protesters there had a political agenda.

Slavoj Zizek:
The way the protests looked, the way they acted there -- repeatedly I spoke with participants there, with people who saw -- this is no -- they're on the streets there are no demands, they're not able to formulate the cause, which could be an utopian communist, which could be a religious. But just pure violence and the only cause of, however you call it, agenda is imitate consumerism. That's very sad.

Tom Ackerman:
-- Here in United States, do you see any kind of a coherent ideological demand?

Don't blame them. Listen. I am not an even Communist. I'm the first to say. This really made me many enemies when I said. Let's face it. 20th century communism was precisely -- because it started such hopes and ended in a nightmare -- was maybe the greatest catastrophe, ethical catastrophe almost attempted, to say, in the history of humanity. More than fascism.

You know why because the reason is very simple. In fascism, we have bad guys who said all program is to do this, to do bad things, no?, and what a surprise they took power then did bad things! No? In communism, you have authentic tragedy, which is why you have dissidents and you have always inner struggles. So -- But nonetheless it is over.

What does this means? This means that: Let's not the bluff. We see the limitation of existing systems. I stand here at my basic position.

Which is -- When people say "Oh, You're utopian," sorry, only true utopia for me is that things can go on indefinitely the way they are. You know the way look of the begining of 2008 financial breakdown. "OK, our legislation consulting banks was not good enough. We change that better a little bit. Everything could be OK." No, it's not.

So, something we have to be done. But let's face it openly. The tragedy is that: I don't know, we don't know, what effective form can replace capitalism-democratic systems the way we have it now.

Now I will quote someone whom I'm of course totally opposed politically. But sometimes she's not stupid. Hannah Arendt, you know. At last her work[?], when in her ridiculous Human to Money, she says: Money is in the way a means of liberality. In the sense of we have to divide things, exchange and so on. She says: money means we can do it peacefully. I pay you, you sell it to me if you want to. If not money then there has to be a some kind of direct domination and brutal extortion whatever. I don't agee with her here.

But doesn't feel it heared here. A point, in the sense of big experience of 20th century communism, they wanted to abolish market, money, and direct brutal dominations must have got returned with vengeance.

-- I've read what you said. What you said is fascism is the left if that means necessary, so bit right? What do you mean fascism is the left?

It was to provoke my liberal friends who are -- I'd like, you know, to provoke. There are much worse things what I said. For example, I said, "If we gave almost a half of the Turk..."

-- We don't take you literally, what was you saying?

Why not? Because you know, the problem is the problem of violence. Of course, I oppose to the violence. When by in it we mean killing, torturing people and so on. But for me, true violence which I support is not physical violence. But violence when you say, like the violence of Egyptian demonstration on Tahrir Square. They weren't violent in the formal sense. They didn't just shoot and so on. They wanted the whole system to stop functioning.

This is my famous statement, written to block me from so many enemies. The first part is: The problem of Hitler is he was violent enough. But then [in] the second part: in sense which Gandhi was more violent than Hitler. Hitler's all violence was to make the system work. Gandhi wanted to stop it.

So, this is for me, the problem is this obsession with the demonization of violence. Of course, it is to be demonized, violence. But before doing that we should also see all the forms of violence, which is to see violence which is invisible. Not because -- I'm not paranoia -- because some bad media controll by don't-know[?] forms prevent us to think it.

Just think, for example -- You want to talk about violence? Talk about Republic of Congo today! Millions dying, the full state doesn't function, warlords dominate, you have drugs, child warriors and so on. This is the violence which we don't notice too much because it's part of the system. So, all I'm saying is let's extend our notion of violence.

The same things I wrote about in the Guardian, a British daily newspaper, about West Bank. Okay, I unambiguously condemn violence, violence of Palestinians, or whichever -- terrorism there. But, my point was what happens there when nothing happens. Nothing big for the media. No one is killed, blah blah. This everyday suffocating bureaucratic occupation of Israel. You know, poisoning wells, burning trees, slowly pushing Palestinian south. This is the reality. Without getting this background, you don't get a whole picture.

-- You're not talking about any ideological solution to, for example, the real Palestinian conflict, are you?

What do you mean by the ideological solution?

-- Well, you're talking about when things don't change there it's regarded as a norm.

Yeah, in which you see the violence is the normal state.

-- Is there an ideological approach to responding rather than looks to everyone as a nationalistic or maybe a religious conflict?

You know, whole problem here is what does the term ideology means. For me, ideology is present more and more a rebel of daily lives. We live in a very strange era, well, at least in the West. People think they're outside ideology. Like take every its people today.

What is the implicit injunction that you get from society in the U.K. or whatever. It's not "Sacrifice yourself for a big cause." It's something like "Be true to yourself", "Have a full life", "Realise your potential." It's a kind of a what I call spiritualized hedonism. So, people don't think the experience it as ideology.

But I think we are in the ideology, precisely. Because the ideology is for me the way you see things and you don't see things, so that you can function our the daily lives. For example, the fact we cannot imagine change means ideology.

I'll give you another example. Did you notice how today problems of racism and sexism -- which are very real problems -- are automatically translated into problems of tolerance? This is the ideology. Look at Martin Luther King. He never practically mentioned the tolerance. For him, the problem was not "Oh, whites should more tolerate us blacks." The problems are what economical exploitation, legalized everyday racism and so on. To percieve this problem is the problem of tolerance.

You already accept a certain vision of society where, you know, there are almost naturalised cultural differences and we should learn to tolerate each other and so on and so on. Politics problems disappear here.

-- Do you see anywhere in the world where -- that a concept of the left is trying to actualise that?

Thing are slowly happening, I mean. But, our media are here not covering it enough. For example, I was surprised just they how the media cover India and China. China is a bad guy. Everybody knows bad communism, censorship and so on. Terrorizing Tibet. But do you know that India from time to time you get a note? But it's not reported enough.

You have a meager Maoist naturally to rebellion. According to the most of the estimates, we are talking about, "OK, India is a big partner. It's nonetheless a number even for India." Over one million are the rebels. Horrible things are happening well. Indian new capitalism is trying to extend into this tribal area to get access to mine. We simply don't see. So, there is a rebellion there.

There are things happening now even in Europe. Things are very serious. It's not just see these superficial things: "will Greece pays it debt or not?" It's basicaly to put it in one of possible ways. First it is that Europe -- I like quote this metaphor, you know Sigmund Freud when he was old as this ridiculous naive question, "Was will das Weib?" -- What does a woman want? I claim that today the problem is: What does the Europe want? Europe cannot decide. On the one hand, we have this pure technocratic Brussels vision: We should just organize ourself with regard to global market to be competitive.

Then we have this nationalist anti-immigrant movements is very sad this is the only alternative. I think that today world is asking for a real alternative. Look, what do you like, I wouldn't live in a world where only alternative is either Anglo-Saxon neoliberalism or Chinese-Singaporean, poetically call it, capitalism with Asian values, which means authoritarian capitalism, which is now even more effective than western liberal capitalism. So, something will have to be done. That's tragedy of Europe, the first one.

Second one. I'm such a pessimist unfortunately in Europe. How Europe is regressing. Look one incident. You know that European Union basically didn't want to allow in Turkey for not being democratic enough or whatever.

-- On a being Islamic, too Islamic.

Yeah. But, let me tell you something. Do you notice it? This summer there was in Istanbul a big gay parade. Ten thousands of homosexual demonstrating. No incidents!

Try to do this in a post-communist East European country which is a part in European Union. There was recently in split, the Southern Croation city. A gay parade, you know how it looked. Seven hundred gays protected by two thousand policemen protecting them from ten thousand local people trying to lynch them and so on.

I mean, this -- So, I am saying to provoke my friends. Another my provocations: Yes, I agree with right-wingers. European legacy, Judeo-Christian legacy is in danger. But they, false protectors of Europe against Islam and so on, they are the danger. I don't fear Muslims in Europe. I fear protectors of Europe. Even my Jewish friends, I'm telling them. Beware! Are you aware what is happening?

Did you notice this something about this Breivik, a guy who went on a shooting spree in Norway. He is the clear case of something which is emerging now. Something paradoxical. I mean literally. Anti-Semitic Zionist.

On the one hand, he is clearly anti-Semitic. He says, "In Western Europe, except England, it's OK. We don't have too many Jews, so we can manage it." He said, "England, especially in the United States, too many Jews there." So, the standard nation-state vision: Jews are okay if they are negligable, if too much, blah blah.

At the same time, he is absolutely pro-Israel, pro-Zionist. Now, you will see this is a lone mad man, ha-ha. I think this is the basic attitude of American conservative Christian fundamentalists.

You remember the scandal at Fox News, Glenn Beck. He was fired for anti-Semitic marks. But at the same time, he was absolutely pro-Zionist. And this for me is the nightmare.

Are the representative of the state of Israel aware what they are doing? They basically sold their soul to the devils. By this, I mean this: They made a deal with these political forces in the West who are almost I would say, by definition, anti-Semitic.

Telling them, you can play your racial games there, just allow us to do the same with the Palestinian here. I really worry about the Jewish here. Jews are the great nation. Zionist politics is turning them just into another narrow land-graving nation.

The true victims of Middle-East conflict, this catastrophic politics, will be in any case, I claim, Jews themself. They will lose their uniqueness and greatness.

-- What point do you think or what point would you notice that there was some glimmer of real change, revolutionary change, anywhere in the world then? Because you are mentioning the fact that the left really hasn't got a global remedy or a global approach to deal with a lot of these problems. Where would you see glimmers of some kind of the changes there?

I think there already what is happening now is the reason for the modest optimism. Don't expect miracles in the sense of all of a sudden there will be magical solution. The beginning is simply that people should become aware that difficulties we are confronting are not just difficulties caused by bad greedy guys in an otherwise good system. But we have to ask certain questions about the system as such.

This awareness is rising. This is what all the protests are here about. I think that at this stage, what is again important, it's not so much to offer fast solutions. But to break this, I call it ironically "Fukuyama Taboo."

OK, I mean, he's not the idiot like a -- We all were till now Fukuyamaists. Even radical leftists. We're not thinking about what can replace the capitalism or our state they were demanding, you know, more social justice, more rights for women, within the system.

Time has come to raise this more fundamental questions. The system has lost its self-evidence, its automatic legitimacy, and now the field is open. This is a very important achievment.

-- But if the field is open, who's gonna fill the vacuum? Is gonna be somebody from above?

There is always a danger. I totally agree with you. Let's not forget that we know where who fill in the opening in 1930s in Europe and so on. No? This brings its own risks. But nonetheless we have to take a chance.

Why? Because, we see it more and more through series of phenomenon like economic crisis becoming a kind of a permanent emergency state. Then, I think a phenomenon which we should be very attentive to how even if worldwide economy is to somehow progressing.

But there are -- This is a nice paradox. Berlin Walls fell, but there are new walls, new divisions, rising up everywhere. Within most of the states, you have stronger divisions, not just between simply rich and poor.

But like in, for example, Latin America. People there who live in favelas or slums or elsewhere are not simply poor. It's something much more radical. They're simply excluded from public space and political engagement and so on and so on.

So, again, it's not the question of shall we take the risk or not. The opening is in the way imposed on us. Let's my answer to those who tell me, "Why don't you just keep quiet and we silently go on the way it is?"

I claim if we do nothing we will gradually approach a kind of a new, it will not be old fascism, we have to be very specific here, a new type of authoritarian society. Here I see the world historical importance of what is happening today in China.

Till now, let's be frank, there was one good argument for capitalism: sooner or later it brought a demand for democracy. You can have dictatorship for twenty years [in] South Korea or Chile even. But, what I'm afraid of is with this capitalism with Asian values, Singapore and China.

We get a capitalism much more efficient, dynamic than, it looks so at least, our western capitalism. But I don't share the hope of my liberal friends -- like, give them ten years, [there will be an] another Tiananmen Square demonstration - No, the marriage between capitalism and democracy is over.

-- OK. So, if China is not a good example of the way you see this, breaking open, is there anywhere else? Because you're talking about a -- your complaint is in all these case that consumerism is a driving force of the ambition and the discontent. Do you see any place where you can get be honored?

Again, even in China, you have attempted to organize civil societies, in the sense of social movements like for ecology, for workers' rights and so on. I think especially in China, for example, this may be even more important than sometime of Western democracy.

At low-level incredible things are happening in China. You know what can give you a hint of the explosion situation in China. Do you remember at the last session of their rubber stamp parliament?

Everyone expected they would redouble their defense budget. No, they redoubled the budget for internal security. China is now the only big country which spends more for internal security than for the army. So again. There are protests there. There are ---

This ArabSpring. You know why I liked it so much? Because we in the West are as we always are -- but we are not worse than others, I'm getting [to be] a universal pessimist -- spontaneous racists, you know? The cliché was: "Oh, with the Arabs, all you can get if you want to mobilise people is kind of a racist, anti-Semitic, nationalist or religious fundamentalist movement. You cannot get a nice secular movement for democratic opening." Well, we got exactly that!

Now comes the crucial part. What happens after. This is the saddest thing. I pray it will not happen. But some signs do point out in this sad directions that, maybe, I hope not, maybe final outcome will be a kind of a perverse pact between Muslim Brotherhood and the army.

To put it in very simplified terms, Muslim Brotherhood gets much stronger ideological roll-controlling schools, but the army gets, in exchange for, it keeps all its privileges and corruptions and so on and so on.

But nonetheless, again things are happening. All if you take it in Europe. In Europe, people first thought made fun of Greece, "Oh, Greece, those lazy primitive Mediterranean people." No, you have Spain, you have England, it will spread, I claim. And as you said, I agree, this is crucial.

The battle is not will things go on or will there be a revolution. What we should do is to fight the most difficult struggle who will appropriate the energy of protest. Look, even here in the United States there is a great energy of protest. But till now, it was appropriated by hip[?] artist.

Are they aware how if you look at how they formulate their stuff. Hip artists look like workers' protests fifty years ago. You know, if you're listen their songs, I listened to one pop singer who supports Tea Party. He says, "We're ordinary working people exploited. Bad people in Washington and Wall Street exploit us" and so on and so on.

Here it will be the struggle. And it's a tough struggle. I have no illusion. There are great dangers. But, you know what the Chinese says, "When they really hate you may you leave in interesting times." We are certainly approaching the interesting times.

-- Thank you very much for speaking with us.

My good! Thank you.


Thanks to My Collaborators:
  • Thanks to Ollie, for your kindness. If you didn't decide to work with me, nobody will appear to.
  • Thanks to red0box, for bringing a key to the completion.
  • Thanks to thepauloapo, for taking me up to the next step.


by BeneVerba | 2011-11-07 19:01 | 書き起こし | Trackback | Comments(31)
「ウォール街を占拠せよ」を支持する中国の活動家と学者からのメッセージ
Message from Chinese activists and academics in support of Occupy Wall Street
2011年10月1日 - 「ウォール街を占拠せよ」を支持する中国の活動家と学者たち
原文:
http://www.wyzxsx.com/Article/Class16/201110/265482.html
http://chinastudygroup.net/2011/10/message-from-chinese-activists-and-academics-in-support-of-occupy-wall-street/


 今年の九月中旬以来、アメリカでは偉大な「ウォール街革命」が勃興している。「ウォール街を占拠せよ」の名で知られるこのストリートの革命は、既に七〇を超える都市と、北アメリカ、ヨーロッパ、その他の地域にまで拡大している。彼らの「ウォール街革命」の声明において、アメリカの民衆は「企業の王国ではなく、民主的な国家を」求めるものだと誓っており、民主主義革命は世界の全ての地域にまで行き渡らねばならず、彼らは目標に到達するまで休みはしないだろう。二〇〇八年の金融危機以後に始まった反資本主義デモは、今年になってヨーロッパ、中東、北アフリカ、南アメリカにまで広がり、この崇高でグローバルな民衆による民主主義運動は、遂に資本主義の金融帝国の中心にまで到達したのだ――ウォール街へと。

 「ウォール街革命」の勃発は、民衆による民主主義(popular democracy)革命が世界を席巻する歴史的指標となるものである。この運動は特別に重要な意味と役割を持っている。これ以前にはストリートの革命は、専らアメリカのエリート集団が他国の政権を転覆するための道具として使われていた。しかし現在、「ウォール街革命」は、――その目標である分かち合いの繁栄と民衆による民主主義とともに――民主主義の擁護者をもって任ずる国家において、抗議運動を開始したのだ。これは必ずしや、世界各国の民衆への掠奪と抑圧に対して責任があり、世界を危機と不安定性に押しやった張本人である、アメリカのエリート集団にとって痛恨の一撃となるであろう。この抗議運動こそは、資本の支配に対して弔鐘を鳴らすものである。二十一世紀には、民衆による民主主義がエリートによる民主主義に取って代わるだろう。エリートによる民主主義から民衆による民主主義への交代を告げる幕は切って落とされたのだ。「ウォール街革命」という言葉を用いるのは、これが民衆である99%と腐敗した1%の間の闘争だからだ。1%のエリート階級に対する99%の民衆の闘争だからだ。そして、これは資本主義のエリート支配層に対する民衆の最終的な闘争なのだ。

 世界は世界の全ての人々のものであり、国家はそこに住む全ての人々のものである。富は全ての人々によって生み出されるものであり、それ故に全ての人々によって分かち合われるべきものである。富は、ごく少数からなる1%の――あるいは1%以下の――エリート集団によって占有されてはならない。経済における共同の繁栄の要求と、政治における民衆による民主主義は、不可避的な歴史的潮流となっている!架空経済の高度な発展と社会的な富の巨大な流れは、全ての人々に共同の繁栄を実現するために必要な、充分に信頼できうる物質的基盤を生み出した。ネットワーク技術と政治文明の発展は、人類の社会を資本家による民主主義から民衆による民主主義へ移行させるために必要な、物質的条件を生み出した。人類の社会は、転換に必要な全き能力を備えるものである。過去の奴隷所有階級による民主主義から、封建階級による民主主義へ、資本家階級の民主主義へ、そしてエリート階級による民主主義から民衆による本物の民主主義へと、根本的な移行に必要な能力を。故に、共同の繁栄と民衆による民主主義は、二十一世紀の社会における歴史的変化の基本的な内容となるであろう。どれ程残忍にアメリカの武装警察が「ウォール街革命」の参加者たちを鎮圧しようとしても、どれ程グローバルなエリートたち――とりわけアメリカと中国のエリートたち――が、「ウォール街革命」の報道を抑え込もうとしても、世界の人々による民主主義革命の活動的な成長とその最終的な勝利は阻止できないだろう。

 アメリカに主導されたエリート集団による、「ウォール街革命」の報道のインターネット上の情報封鎖と暴力的な鎮圧は、先進国であれ発展途上国であれ、いわゆる民主主義国家であれ権威主義国家であれ、虐げられた人々の運命は同じものであることを証明している。国際的なエリート階級は、グローバリゼーションを通して、最初に国家を越えて結びついた階級である。彼らによる公共の富の掠奪と民衆による民主主義運動の鎮圧は、徹底的で冷酷なものであり、そこには全く自由も民主主義もない。現代社会において自由民主主義と呼ばれるものは、資本主義のための民主主義以外の何ものでもない。それはエリート民主主義なのだ。「自由」という言葉は、エリート階級が他の人々を掠奪する自由、抑圧する自由、暴力的に鎮圧する自由を意味する別名である。民衆は現代社会において、自由と民主から完全に排除されて来た。民主的な権利と言えば、既に資本によって決められている大統領候補を選ぶことだけだ。あなたは四年に一回投票することができるが、あなたの運命を直接決めている人々に影響を及ぼす術はない。あなたのボスであれ上司であれ。そして、架空資本の手をさっと一振りするだけで、大半の人々の富を奪い去ることができる資本家のオリガルヒ(新興財閥)を束縛する術はない。自由と民主はヴァーチャルなゲームと成り果てた。それは他の国家を転覆させるための道具以外の何ものでもない。「ウォール街革命」によって代表される、現在の民衆による民主主義的な世界革命は、こうした政治的なゲームの終了を、そして、真の自由と民主を人々の手に取り戻すことを要求しているのだ。民主主義とは、単なる大統領への監視ではなく、政府の官僚たちへの監視である。民主主義とは、単なる権力への監視ではなく、資本への監視である。もし、封建的絶対的な支配者の権利と特権が罪悪だとみなされるのならば、それらを資本に与えることも同様に罪悪である。

 本来、有価証券とコンピューター・ネットワークは、我々の産業社会から情報社会への、物的経済から架空経済への、資本主義から人間中心の経済システムへの、エリートによる政治から民衆による政治への移行において、決定的な二つの要素となるべきものである。しかし、エリート階級は有価証券を、中世ヨーロッパの僧侶階級によって発行された「贖宥状」の如き掠奪の道具に代えてしまった。証券化された経済においては、全ての公共の富――住居、賃金、労働力、そして将来への希望でさえも――が、簡単に空中へと溶解していくことが可能なのだ。これらのものは、ごく少数のエリートたちの掠奪の対象となっている。ある一点において、金融資産を所有する先進国のホワイトカラー中産階級と、住宅費や医療費を賄えない発展途上国のブルーカラー労働者は、同じ階級に属している。現代のプロレタリアートである。人々が、前例のない掠奪と架空資本によって引き起こされた甚大な収入格差に対して抗議した時、彼らは暴力的な弾圧を受けたのだ――アメリカのような人権の擁護者をもって任ずるいわゆる民主主義国家と、自由も民主主義もないと言われる権威主義国家の両方で。バルカン諸国から北アフリカまでのストリートの抗議運動に直面した時、オバマ大統領とクリントン国務長官は、繰り返し繰り返しこう言った。「いかなる状況においても、平和的な抗議活動の権利と公共の空間を占拠する権利は、尊重されなければならない」。にもかかわらず、アメリカの市民たちが、それらの諸権利を実際に使おうと試みた際には、即座に武装した警察による暴力的な弾圧と、メディアによる情報封鎖に出くわしたのだ。もし、これが人権の主導者を自称するアメリカの反応であるならば、他の資本主義国家における反応がどの様なものになるであろうかを予想することができる。エリート資本家による支配は、「ウォール街革命」によってまさにこう記述されている――それはあらゆる場所にある、と。我々が、民衆として生き、かつ死ぬ場所はもうどこにも残されていないのだ。

 世界の金融帝国の中心における「ウォール街革命」の勃発は、世界の人々の99%――先進国の人々であれ、開発途上国の人々であれ――が、搾取され抑圧されたままであることを示している。世界中の至る所で民衆は、自らの富が掠奪され、人権が剥奪されるのを目撃している。貧富の経済的両極化は、今や我々全てにとって共通の脅威である。民衆と支配層エリートの間の軋轢は、全ての国家で見られるものである。しかし今では、民衆による民主主義革命は、その国の支配階級からのみ弾圧を受けるのではなく、グローバリゼーションを通じて形成された世界のエリート階級からの弾圧を受けるのである。「ウォール街革命」は、アメリカの警察による弾圧を受けたが、同じく中国のエリート階級による報道管制を受けているのである。

 同じ運命、同じ苦難、同じ問題、同じ軋轢が我々を結びつけている。その中でグローバルなエリート階級が既に同盟を組んでいる、一つの共通の経済を前にして、世界の民衆にはただ一つの選択肢があるのみである。「万国のプロレタリアートが団結」することである。そして、エリート資本家の支配を打倒するための統一され共有された闘争の中で、誰もが、働く権利、住む権利、医療を受ける権利、教育を受ける権利、安心な老後を送る権利といった基本的人権を享受することができると保証することである。しかし、新しい社会主義世界の歴史的枠組みにおいて、共同の繁栄と民衆による民主主義を実現するためには、我々は更に推し進めなければならないだろう。資本主義が人類にもたらした危機と災害から完全に脱出し、それを無効化し、調和のとれた人類の社会的発展を実現するためには。

 アメリカの民衆による偉大な「ウォール街革命」とチリの民衆による偉大な「チリの冬」は、我々が共同の繁栄と民衆による民主主義を実現する日が近づいていることを示す先触れである。それは、一九七〇年代に中断された、民衆による民主主義的な社会主義運動が、世界を再び席巻することを告げている。しかし今度は、人類が資本主義を埋葬する最後の闘いとなるであろう。民衆による民主主義の勝利とエリート支配層の滅亡は避けられない!野火焼けども尽きず、春風吹いて又生ず。民衆による民主主義が、歴史を変えるべく、再び到来したのだ!

 アメリカの民衆による偉大な「ウォール街革命」を断固支持する!

 共同の繁栄と民衆による民主主義を目指す、全てのストリートの革命を断固支持する!

 偉大なる「ウォール街革命」、万歳!

 民衆による民主主義運動、万歳!

 全世界の民衆の団結、万歳!


署名:
1. 马宾(中共老一辈无产阶级革命家,对鞍钢宪法有重要贡献)
2. 张宏良(北京学者)
3. 孔庆东(北京学者)
4. 张勤德(中共中央某机关退休干部)
5. 司马南(北京资深主持人)
6. 左大培(北京学者)
7. 苏铁山(北京学者)
8. 贾根良(北京学者)
9. 韩德强(北京学者)
10. 韩中(电视剧《毛岸英》中饰演毛泽东主席的演员)
11. 刘毅然(电视剧《毛岸英》导演)
12. 顾秀林(昆明学者)
13. 赵磊(成都学者)
14. 刘长明(济南学者)
15. 孙锡良(长沙学者)
16. 郭松民(北京学者)
17. 杨思远(北京学者)
18. 徐亮(北京学者)
19. 范景刚(北京左翼网站乌有之乡网站负责人www.wyzxsx.com)
20. 吴国屏(江苏无锡红色文化大讲堂负责人)
21. 戴诚(江苏常州红色合唱团负责人)
22. 葛黎英(郑州红色事业活动志愿者)
23. 任羊成(河南林州,修建红旗渠的特等劳模)
24. 袁金萍(河南安阳,林州市红旗渠精神学习会理事)
25. 赵东民(西安红色法律工作者)
26. 桑文英(西安红歌会负责人)
27. 李忠(太原红色事业活动志愿者)
28. 聂晓萍(北京老中医)
29. 吴泽刚(四川理县,藏族农民,中共党员)
30. 苏群(深圳红歌会志愿者)
31. 朱超(重庆红色事业活动志愿者)
32. 刁伟铭(上海红色事业活动志愿者)
33. 李欣(天津红色事业活动志愿者)
34. 曹文质(北京景山红歌会负责人)
35. 吴凤藻(北京首钢退休干部)
36. 薛云(北京红色企业家,点石金校校长)
37. 杨晓陆(北京反转志愿者)
38. 马婷娜(北京反转志愿者)
39. 吕霙(北京,退休科技工作者,当年红卫兵)
40. 刘英(广西桂林学者)
41. 陈红兵 (郑州当年红卫兵)
42. 石恒利(辽宁社科院退休研究员)
43. 熊 炬(男,中共党员,诗人,作家,重庆出版社退休干部)
44. 谢明康(男,中共党员,重庆市垫江县城乡建委退休干部)
45. 邬碧海(女,浙江红色事业活动志愿者)
46. 王庆人(天津学者,南开大学教授)
47. 司马平邦(中国名博沙龙常务副主席)
48. 王左军(资深媒体人士、绿色环保人士)
49. 曾有灿(工程师)
50. 陈晶(北京红色事业活动志愿者)



訳者コメント:
 題名通り、10月1日に『UTOPIA』において発表された「『ウォール街を占拠せよ』を支持する中国の活動家と学者からのメッセージ」である(原題は「支持美国人民伟大的“华尔街革命”」)。恥ずかしながら中国語が読めないので、基本的に英訳を参照した。つまり重訳である。だが、次に述べるような慎重なやり方で適時中国語の原文も参照した。

 まず、英訳には、意味の取りにくい箇所が多かった上に、どうも中国語原文と食い違うと思われる部分も多かった。その際に、中国語原文を見ると意味がわかることが多かった。そう、中国語は読めなくとも漢字は読めるのだ。そこで、英訳の他に、中国語原文とGoogleによる機械翻訳を参照しつつ、勝手な誤訳を盛り込まないように極力注意しながら、基本的には英訳に添う形で、最低限度に中国語原文から語句を取り入れた。

 したがっていつも以上に訳文に対する保証はない。もし、中国語に堪能な方が誤訳などを指摘してくれたら嬉しいことこの上ない。また、彼らが参照していると思われる「ウォール街を占拠せよ」の文書は、どうも「ニューヨーク市の占拠の宣言」ではないようだ。この点もどなたかの助力を願いたい。

 これらの人々について、訳者は解説する言葉を持たない。『China Study Group』において、英訳を投稿したjj氏によれば、おそらく元革命家で元高級経済官僚の马宾(Ma Bing)氏と、北京の大学教授でインターネットの扇動家の张宏良(Zhang Hongliang)氏が書いたものだろうと、また左派ナショナリストのマオイズムの影があると言っているようだ。

 そうしたことも含めて、彼らの立場を考慮しつつ読むべき文章なのだろう。例えば、彼らは中国当局を刺激しないようにしつつ、それを批判している。また、彼らの言葉遣いが古く見えたとしても、今ここにある現実に応答しようとしている。陳腐な決まり文句は止めたい。例えば、中国に資本主義の行き詰まりと新たな可能性を見ているジジェクのように読みたい。あるいは『ショック・ドクトリン』で、現代中国を資本主義の「ショック療法」後の社会と見たナオミ・クラインのように読みたい。

 とはいえ、「カイロからの連帯表明」の中にあった「全地球にまたがる一つの世代が、現在の物事の秩序においては我々に未来がないのだと、理性的かつ情熱的に自覚して育った」という言葉などを思えば、読者がどのようにこの文章を読むかいろいろ詮索するのも、私の勝手なおせっかいというものかもしれない。そして、彼らもまた何よりもそのことを言いたいのだと思う。

11/9の更新:
 英訳を参照しながら訳を見直したが、幸い誤訳などは発見できず(もちろん私の気付いた範囲でだが)、それよりも訳語の選択、つまりどういう日本語をあてるのがふさわしいのかという観点から、若干の語句を修正した。

 訳語で一番悩んだのは、中国語原文にある「大众民主革命」、英訳にある「popular democracy」だが、他に適切な言葉が見つからず、今回の見直しでも「民衆による民主主義革命」のままとした。なお、この言葉は、社会主義革命との対比で捉えるよりも、直接民主主義と密接に関連する言葉だと捉える方がふさわしいと考えている。

 また、この機会にこの文章にある「報道管制(blackout)」について触れておきたい。それなりに「ウォール街を占拠せよ」運動に関する報道がなされている現在では、ひょっとして奇妙に響くかもしれないが、確かに一時期までは、そう読んでさしつかえないような状況があった。「占拠せよ」運動の参加者たちが盛んにそう言っていたし、またアルジャジーラ英語版にも「'Occupy Wall Street': A media blackout?」という記事があることでもそれは理解できると思う。
 


by BeneVerba | 2011-11-07 14:00 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
「ウォール街を占拠せよ」東京に飛び火
Wall Street protests echo in Tokyo
2011年10月31日 - アルジャジーラ(Suverndrini Kakuchi)
原文:http://english.aljazeera.net/indepth/features/2011/10/20111031105552755152.html


 アメリカにおいて継続中の「ウォール街を占拠せよ」デモに触発され、世界で三番目の経済大国で、増加する失業率や過酷な労働環境への不満を抱えた数千の若者たちや労働者たちが、安定した職や政府の改革を求めて通りへと繰り出した。二週間前の東京のデモは、近年最大の抗議運動として主催者が企図し、約五千人の参加者を集めた。

 日本中から集まってきた労働者たちと学生たちは、首都に結集し、ラップ・バンドがこの国の多くの人々がはまり込んでいる不安と希望のなさについての曲を演奏する中、拳を振り上げ、抗議のチャントを唱えた。

 政府発表による現在の全人口における失業率は5%だが、若年層の失業率は約9%にまで上っている。

 実に、15歳から24歳までの労働者の45%以上が非正規雇用に就いており、新卒大学生で働き口を見つけることができるのは56%だけであり、若者にとっては第二次世界大戦以来で最悪の状況であることを物語っている。


先の見えない未来

 デイケア・ワーカーのクマガイ・イチエさん(28歳)は、東京のデモで話しをするために、359キロメートル以上を旅して、日本で二番目に大きな都市である大阪からやって来た。「私は未来に対して怒っているし、フラストレーションを感じているし、心配なのです」と彼女は話した。

 「私のような若い人たちは、今日では希望のない状況に直面しています。なぜなら、政府も社会も私たちのことを気にかけていないからです」、憤りを抱えた群衆に対して、彼女はこう語りかけた。

 本年初期の数百万人のデイケア・ワーカーたちの熾烈なロビー活動は、なんとか最低賃金を一時間9ドルにまで上げることにこぎ着けた。2010年から50セントの値上げである。

 新しい法律を止めるための請願には、大阪府吹田市だけで三万人もの署名が集まった。その法律は担当する子どもの数をデイケア・ワーカー一人あたり30人にまで増やすことを許し、正規職を申し出る代わりにパートタイムで労働者を雇用することを可能にするものだった。

 クマガイさんは、仕事ではよりきつい労働を要求されるようになっている一方で、給料は六年間すえ置かれたままだと言う。

 彼女は、時間外労働に対して支払われることもなしに、毎週一日最低十二時間は働いている。不安定な未来に備えるため、倹約することが大切なことになって来たと彼女は言った。

 一方、二十年間の不景気がもたらした日本の莫大な財政赤字は、老齢人口の増加に伴い、公共福祉の費用を削減する先導役を務めている。

 「政府はそのような動きを公的資金の減少を理由に正当化しようとしています。私たちはそんな話には同意しません」と、クマガイさんは言う。


合衆国に触発されて

 日本の抗議運動の参加者たちは、銀行への救済措置や大企業に反対する合衆国のレトリックに触発されていると同様に、公共支出を大幅に削減し、広範で周期的な失業を生み出すことで、中産階級を縮小させると広く信じられている緊縮財政への反対にも触発されている。

 「私たちはアメリカの抗議運動に触発されたが、安定した未来を獲得するための自分たちなりの方法を模索していきたい」と、労働者の権利について主導的な役割を果たしている、首都圏青年ユニオンの書記長である河添誠さんは語った。

 実際に、東京での抗議運動は、反核活動家たち、クリーン・エナジーの青年ロビー団体から、国内での労働者の権利の闘争において最前線を務めてきた、全労連のようなベテランの労組まで広範囲を巻き込んで、11月に再開することが予定されている。

 河添さんによれば、日本の経済大国としての地位にとって、若者の雇用は決定的だという事実を受け止め、日本の社会は若者雇用の安定を生み出す責任を果たすべきだと言う。

 「人々は、職に就いていない若者を無責任で怠惰だと見なし、彼らに必要な援助を与えようとしないのです。こうした態度は変わらなければいけません」と、彼は付け加えた。


提案された議論

 雇用市場に入ろうとする若者にある程度の安定性を保証するために必要ないくつかの論点を、全労連はまとめ上げた。

 「政府は、技能訓練または研修中の若者に、彼らが職に就くまで財政的支援を与えること。大学三年生を当て込んだ就職活動制度は、彼らが学業を終えるまで止めること。企業が安定した雇用期間を保証する法案を制定すること」などである。

 こうした要求が広まる一方で、決してそれらが日本中で徹底されているわけではない。

 東京にある一橋大学の経済学部教授川口大司さんは、こうした若者の抗議運動には共感できる一方で、改革を求める声はまた、積極的解決策にも焦点を当てなければいけないと言う。

 「日本の雇用市場にとって緊急の問題は、いかにそれを国際的なものにするかということです。若者は拡大するグローバルな市場に対応するため、技術を身につけなければなりませんし、もっと多くの外国人労働者を受け入れるべきだという議論に関与しなければなりません」。

 「セーフティー・ネットの拡大に焦点を当てるだけでは、若者主導の運動は弱い」と、彼は付け加えた。

 エコノミストたちは、実業界で劇的な変化が進行しつつあると指摘する。日本の製造業が海外のより安価な拠点に移転する、グローバルな市場での韓国のようなアジアの虎たちとの熾烈な競争に対応するために、地方の会社が経費削減を採用するといったことだ。

 国民総幸福量(Gross National Happiness)の研究者であるフクナガ・マサオさんは、安定した未来を望む日本の若者たちの態度は、古い日本の記憶に基づくと語る。経済が拡大し続け、終身雇用制度が存在した時代の日本だ。

 「だが、そうした時代は終わった」とフクナガさんは言う。「未来は困難を抱えている。支援を求めて通りに繰り出した若者たちが、持ち上がりつつある新しい現実にも取り組むことを願っている」と、彼は言った。



訳者コメント:
 記事中では日付と場所は明示されていないが、10月15日に東京都内各所で催された「オキュパイ・トウキョウ」を取材した一週間前のアルジャジーラの記事。なので、ぜひ翻訳して紹介したかったのだが、いくつか翻訳上の困難を抱えた。

 まず、漢字のわからない方の氏名は、失礼ながらカタカナで表記するしかなかった。また、原文中にある「the National Federation of Labour Unions (NFLU)」が、どの団体を英語表記にしたものかわからなかった。結局全労連のことだと判断したが、違っていたら申し訳ない。

 いつもと同じく誤訳、誤字脱字の指摘を歓迎すると共に、そうした面からもご指摘があれば対応したい。

11/11の更新:
 再チェックして、それ以外は訳語の選択の問題だったのだが、一点だけミスが見つかった。「explained that while he is sympathetic ...」という部分を訳し忘れていたので、慌てて付け加えた。やはり再チェックは必要だ。

 今回のチェックでは、氏名団体名の問題は考慮しなかった。それは次回以降の課題としたい。
 


by BeneVerba | 2011-11-06 19:06 | 翻訳 | Trackback(1) | Comments(0)
ウィスコンシン州知事マイク・チェックを受ける
Gov. Scott Walker gets checked, Mic Checked!
2011年11月03日 - スタンドアップ!シカゴとシカゴ教職員組合
原文:http://www.youtube.com/watch?v=Oc6LCxKf-9o





 ウィスコンシン州知事スコット・ウォーカーは、11月3日の朝、シカゴ組合連盟クラブでスピーチを行おうとした際、予期せぬ来客を受けることとなった。スタンドアップ!シカゴとシカゴ教職員組合である。

 マイク・チェック!憤りと恥ずかしさの入り交じった気持ちだ。豪華な朝食を前にして座り、誰かさんの話を聞いているというのは。働いている家族たちの生活を滅茶苦茶に破壊した誰かさんの。ウォーカー州知事は労働組合を侮辱した。そして99%を中傷した。最低生活賃金と、家族を養うための適正給付額を当てにしている人々を。右翼の億万長者コーク兄弟が抱える従業員たちも、私たちの置かれている状態とそう変わらない。企業と買収された政治家たちが、1億の減税を認める方策を見つけようと叫び声を上げている一方で、この国で最も利益を上げている会社の一つであるマーカンタイル取引所への減税を。公共サービスは大幅に削減され、労働者たちの年金は脅かされ、ホームレス、貧困、失業は増え続けている。シカゴ・マーカンタイル取引所は既に、TIFとして1千500万ドルもの我々の金を手中に収めている。シカゴの公立学校の生徒たちを援助するかもしれなかった我々の税金だ。皮肉なことだ、ウォーカー州知事に自由な発言権が与えられている一方で、「シカゴを占拠せよ」運動から300人も逮捕するようにシカゴ市長が命じたのは。彼らは集会の自由を表明したというだけなのに。要するに、ウォーカー州知事は本来のアメリカから外れているのだ。そして労働者たちは、何人にも栄誉を与えないであろう。1%の利益のために我々の生活を蝕もうとしている何人にも。

 組合潰しだ!公正な教育を!

 我々は99%だ!我々は99%だ!
 


by BeneVerba | 2011-11-06 14:54 | 動画 | Trackback | Comments(0)
ウィスコンシン州知事マイク・チェックを受ける
Gov. Scott Walker gets checked, Mic Checked!
2011年11月03日 - スタンドアップ!シカゴとシカゴ教職員組合
原文:
http://www.youtube.com/watch?v=1oHRdiklTlU
http://standupchicago.org/





訳文:
 ウィスコンシン州知事スコット・ウォーカーは、11月3日の朝、シカゴ組合連盟クラブ(Chicago's Union League Club)でスピーチを行おうとした際、予期せぬ来客を受けることとなった。スタンドアップ!シカゴ(Stand Up! Chicago)とシカゴ教職員組合(Chicago Teachers Union)である。

 マイク・チェック!マイク・チェック!豪華な朝食を前にして座り、働いている家族たちの生活を滅茶苦茶に破壊した誰かさんの話を聞いているというのは、憤りと恥ずかしさの入り交じった気持ちだ。ウォーカー州知事は労働組合を侮辱し、最低生活賃金と、家族を養うための適正給付額を当てにしている99%を中傷した。右翼の億万長者コーク兄弟が抱える従業員たちも私たちの置かれている状態とそう変わらない。企業と買収された政治家たちが、この国で最も利益を上げている会社の一つであるマーカンタイル取引所へ1億の減税を認める方策を見つけようと叫び声を上げている一方で、公共サービスは大幅に削減され、労働者たちの年金は脅かされ、ホームレス、貧困、失業は増え続けている。シカゴ・マーカンタイル取引所は既に、TIFとして1千500万ドルもの我々の金を手中に収めている。シカゴの公立学校の生徒たちを援助するかもしれなかった我々の税金だ。ウォーカー州知事に自由な発言権が与えられている一方で、集会の自由を表明しただけの「シカゴを占拠せよ」運動から300人も逮捕するようにシカゴ市長が命じたのは、皮肉なことだ。要するに、ウォーカー州知事は本来のアメリカから外れているのだ。そして労働者たちは、1%の利益のために我々の生活を蝕もうとしている何人にも栄誉を与えないであろう。

 組合潰しだ!公正な教育を!

 我々は99%だ!我々は99%だ!


書き起こし:
When Wisconsin Governor Scott Walker gave a speech at Chicago's Union League Club the morning of November 3, he had some unexpected guests: Stand Up! Chicago and Chicago Teachers Union

Mic check! Mic check! It's an outrage and a shame that we sit here at this fancy breakfast to listen to someone who has wrecked havoc on the lives of working families. Governor Walker has vilified unions and insulted the 99% who depend on living wages and adequate benefits to support their families, while on the payroll of the right-wing billionaire Koch brothers. It is not so different from our state, where corporations and bought-off politicians clamor to find ways to grant a $100 million tax break to the Mercantile Exchange (CME), one of the most profitable companies in the state, while social services are being slashed, while workers' pensions are threatened and homeless, poverty, and joblessness continue to rise. The CME has already taken $15 million in our TIF (Tax Increment Financing) dollars. That's our tax money that would have gone to help students in the Chicago Public Schools. It is ironic that we give Governor Walker free rein to say what he wants while the Mayor has ordered the arrest of over 300 people in Occupy Chicago who have simply tried to express their rights to freedom of assembly. The bottom line is that Governor Walker is out of touch with America and working people will not honor anyone seeking to undermine our lives for the benefit of 1%.

Union busting! Educating for justice!

We are the 99%! We are the 99%!

by BeneVerba | 2011-11-06 05:41 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
西側地区の静かな切り取りは、不毛な平和への不明瞭な祈りを生み出す
Quiet slicing of the West Bank makes abstract prayers for peace obscene
2009年08月18日 - スラヴォイ・ジジェク
原文:http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2009/aug/18/west-bank-israel-settlers-palestinians


 2009年8月2日、アラブの隣国の一部である東エルサレムのシェイフヤラ(Sheikh Jarrah)に非常線を張った後、イスラエルの警察は、二組のパレスチナ人家族(50名以上に及ぶ)を彼らの家から立ち退かせた。ユダヤ人植民者たちは即座に空き家となった家々に引っ越した。イスラエルの警察は彼らの国の最高裁の判決を引用したが、立ち退かされたアラブ人家族たちは50年以上もそこで暮らしていたのだ。この出来事――例外的というより、世界のメディアの注目を集めなかっただけの――は、そのほとんどが無視されている進行中のもっと長い過程の一部なのだ。

 5ヵ月前の3月1日に、イスラエル政府が、7万軒以上の新規住宅を、占領されたヨルダン川西側地区のユダヤ人入植地に建築する計画の草案を、作成したと報じられた。もし実行されれば、この計画はパレスチナのテロリストにおける居留者の数を、30万人にまで増やすだろう。こうした移動は、パレスチナ国家樹立の可能性を徐々にかつ深刻に阻害しているというだけでなく、パレスチナ人の日常生活の妨げとなるだろう。

 政府の報道官はその報告をはねつけて、その計画は限られた関連性しか持たない――入植地への住宅の建設は、国防省と首相の認可を必要とするから――と主張した。とはいえ、1万5千人が既に完全な認可を得ており、どんな将来の和平交渉においても、イスラエルが維持することを期待できない入植地に、申し込み中の2万の家屋が存在している。

 結論は明白だ。2つの国家という解決策に対してリップサーヴィスを振りまく一方で、イスラエルはそのような解決を実際上不可能にする状況を築くことに熱心なのだ。イスラエルの計画に潜む目的は、植民者たちの街とパレスチナ人の街に隔てる、ヨルダン川西側地区の丘の近くの壁によって、覆い隠されているのだ。イスラエル側の壁は、壁の向こうまで田舎の風景の絵が描かれている――ただし、パレスチナの街を除き。自然を、草むらを、木々を生き生きと描いているのにもかかわらず。これは最も純粋な民族浄化――壁の向こうの外を空白と想い描き、未開の、植民されることを待っている土地と想い描くことによる――なのだろうか?

 政府の7万軒計画が持ち上がったまさにその日に、ヒラリー・クリントンはガザ地区からのロケット攻撃を「皮肉なもの」として非難した。「イスラエルを含むどの国家も、その領土と人々がロケット攻撃に被られている時に、じっとしていることはできない」と主張した。しかし、パレスチナ人たちは、ヨルダン川西側地区が日々彼らに奪われている時に、じっとしているべきなのだろうか?

 平和を愛するイスラエルのリベラルが、中立的で対照的な用語法――平和を拒否する過激派は双方にいるのだ――において、パレスチナ人との衝突を提供する時、人はごく簡単な問いを訊ねてみるべきだろう。直接に政治的軍事的レベルで何も起きていない時、中東では何が起きているのか(すなわち、緊張も攻撃も交渉もない時には)?その時起きていることは、西側地区のパレスチナ人から少しずつ土地を奪っていくという時間のかかる仕事なのだ。徐々にパレスチナの経済を絞殺していくということ、彼らの土地を小分けにしていくということ、新しい入植地を築いていくこと、パレスチナ人の農家たちに彼らの土地を放棄するように(作物を燃やすことや宗教的冒涜から、目標を定めた殺人まで)圧力をかけるということなのだ――これらの全てはカフカ的な法律規則のネットワークによって支持されている。

 サリー・マクディシ(Saree Makdisi)は、『裏返しのパレスチナ:日常の占領(Palestine Inside Out: An Everyday Occupation)』の中で、こう書いている。「イスラエルのヨルダン川西側地区の占領が、最終的には武装した軍隊によって強いられているとはいえ、これは『官僚制による占拠』である。それは主として申込用紙、権利証書、居住証、その他の許可を通して行われるのだ。これは安全保障の仕事を減らしつつも、着実にイスラエルの領土拡張を行うという日常生活のマイクロ・マネージメントだ。家族を連れて去るにも、自分の土地を耕すにも、井戸を掘るにも、仕事に行くにも、学校に行くにも、病院に行くにも許可を求めなければならない。イェルサレム生まれのパレスチナ人たちは順繰りに、このように、そこに住む権利をはぎ取られ、生活を立てる術を妨げられ、住宅の建築許可を否定される」、その他。

 パレスチナ人は、ガザ地区について、しばしば問題構成上の紋切り型をよく使う。それは「史上最大の強制収容所」だと言うのだ。とはいえ、昨年には、この名称は危険なまでに真実に近づいた。これが不愉快で偽善的な「平和への祈り」を生み出した根本的な事実だ。イスラエル国家は明らかに、メディアが無視している、ゆっくりとした目に見えないプロセスに関わっている。ある日世界が目覚めた時に、次のようなことを発見するだろう。パレスチナの西側地区など最早存在しないことを。そう呼ばれていた土地にはパレスティナ人はもう誰もいないことを。そして、我々はそれを事実として受け止めなければいけないことを。パレスチナの西側地区は、既に断片化された群島のようだ。

 2008年の先月、非合法の西側地区入植者のパレスチナ人農家への攻撃が日常茶飯事となった時、イスラエル国家はそれらの行き過ぎを押さえ込もうとした(最高裁が幾人かの入植者の立ち退きを命令したのだ)。しかし、多くの消息筋が言うように、自らが署名した国際条約に違反するイスラエルの長期政策に阻まれ、そうした方策は本気で取り組まれなかった。非合法の入植者たちのイスラエル当局への反応は、「我々は、お前たちと同じことを、もっと開けっぴろげにやっているだけだ。お前たちに我々を非難できるいったい何の権利があると言うんだ?」というものだった。そして、国家の返答は基本的に「辛抱強くありなさい。そんなに急いではいけない。私たちは、もっと穏やかで受け入れられ易い方法で、あなた方が望むことをやっているのだから」というものだった。

 同じ話が1949年から繰り返されている。イスラエルが、国際社会から提案された和平条件を受け入れる。和平計画が上手くいかないことも勘定に入れてながら。非合法の入植者たちは時にワーグナーの『ワルキューレ』の最終幕におけるブリュンヒルデの台詞のように響く――オーディンを責め立ててそう言うのだ。彼の明示的な命令をうち消し、ジグムントを守ることで、彼女はオーディン自身が抱いている真の欲望を実現する。外的圧力によって彼が放棄せざるを得なかった真の欲望を。同様のやり方において、入植者たちは、彼ら自身の国家が抱いている真の欲望を、彼らが実現してやっていることを知っているのだ。

 「非合法の」入植者たちの暴力的行き過ぎを非難する一方で、イスラエル国家は新しい「合法的な」ビルの西側地区への建設を促進しており、パレスチナの経済を絞殺しようとし続けている。東エルサレムの変更された地図を見ると、パレスチナ人たちは次第に取り囲まれており、彼らの生活圏は切り取られていることが、全てを物語っている。反パレスチナ人暴力への非難は、真の問題は国家による暴力であることを曖昧にしようとするイスラエルによって、実行されていない。非合法の入植者への非難は、合法入植者の非合法性を曖昧にしている。

 その中に、イスラエル最高裁の賞賛過多で偏見のなき「誠実さ」の二重性が棲んでいる。彼らの立ち退きは違法だという、土地を奪われたパレスチナ人たちを支持する判決を時折に下すというだけでは、それは他の多数派の場合における合法性を保証してしまう。

 これら全てのことを鑑みても、それは許し難いテロ行為への同情を意味しない。その反対にこの文章は、偽善抜きにテロリストの攻撃を非難することのできる唯一の立場を提供しているのだ。



訳者コメント:
 2009年8月のジジェクの、しかもOWSにも関係ない文章。なぜ今頃訳したかというと、アルジャジーラ英語版の彼のインタビュー「ジジェク:今や領域は開かれた(Slavoj Zizek: 'Now the field is open')」を視聴していて、この文章に触れている(と思われる)部分があったからである。

 前回の記事中で述べたように、私は中東に関する知識が不足しているので、専らインターネットのお世話になった。例えば「ヨルダン川西岸地区(West Bank)」についてのWikipediaの記事英語版)など。誤訳などと共に知識の点でも至らない部分があれば、ご指摘いただきたい。

 このブログは、今のところ「ウォール街を占拠せよ」運動関連の翻訳が多くなっているが、特にそう決めているわけではない。なので、OWS以外の翻訳や翻訳以外の記事を扱うこともあるかと思う。ただし、今のところはやはり「ウォール街を占拠せよ」関連の翻訳が本線だと考えている。

「今や領域は開かれた」より
 全てを聞き取れなかったため、抜粋的になるが「今や領域は開かれた」からこのエントリに関係する部分を引用する。
「ちょうどそのことをガーディアンに書いたのです。西側地区について。私の論点は、もし何も起きていなかったら何が起きるのか、というものです。メディアにとって大きな出来事が何も。日常化したイスラエルの窒息させるような官僚主義的占領のことです。井戸に毒を入れ、木々を燃やし、ゆっくりとパレスチナ人を南に押しやる、そういったことです。これが現実です。背景を知ることなしに、物事の全体を捉えることはできないのです」

11/12の更新:
 忙しく、体調も良くないのだが、最近訳してアップロードしたままになっている記事を見直さないと、先にも行けないので、なんとか再チェック。ほとんどは語句の選択の問題だったが、次は訳し忘れの単純ミス。「変更後」に付け加えられた部分を訳し忘れていた。
変更前:ある日、世界が目覚めて、パレスチナの西側地区など最早もう存在しないことを発見するだろう。
変更後:ある日世界が目覚めた時に、次のようなことを発見するだろう。パレスチナの西側地区など最早存在しないことを。そう呼ばれていた土地にはパレスティナ人はもう誰もいないことを。そして、我々はそれを事実として受け止めなければいけないことを。

 また、考えた末、タイトルを次のように変えた。
変更前:西側地区の静かな薄切りは、ふしだらな平和への不毛な祈りを生み出す
変更後:西側地区の静かな切り取りは、不毛な平和への不明瞭な祈りを生み出す

 最後に、私はこの問題について解説する言葉を持たないが、このジジェクの文章はとても核心をついたもので、これを出発点としてここから私がまだ不勉強な様々な領域へゆけるのではないか、そういう重要性を持った文章ではないか、という私的な感想を述べつつ今回の更新を終わりたい。

by BeneVerba | 2011-11-05 12:44 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)