<   2015年 11月 ( 3 )   > この月の画像一覧

 福岡県労働委員会と大月書店を相手にした行政訴訟は、控訴審へと移ります。この一〇月の下旬に控訴理由書を提出しました。第一回公判は、このニュースのおよそ二週間後の一一月一八日を予定しています。

 控訴理由書で特に強調した点がいくつかあります。一つは、先日のニュースにも書いたように、福岡県労働委員会の命令書が、単に組合の訴えを退けているだけでなく、大月書店が日の丸批判、反原連批判をやめるように言ってきたことは、問題なかったとしている点です。

 全くばかげています。「左翼出版社」から翻訳本を出している私が、日の丸を批判したからといって、売り上げに響くはずはありません。また、首都圏反原発連合という、大月書店とは何の関係もない(はずの)団体を批判したからといって、なぜ大月書店の岩下が気にするのでしょうか?

 もう一つ強調した点は、使用者と労働者の非対称性です。労働者性の問題、つまり、私が労組法上の労働者に当たるかどうかと言う問題で、争っていることはお伝えしました。ご存じの方も多いでしょうが、この問題はなかなか複雑なのです。

 今回は労組法の第一条にある、「労働者が使用者との交渉において対等の立場に立つことを促進することにより労働者の地位を向上させること」を目的とするという条文を前面に出して、団体交渉権はあるというような主張をしました。

 そもそも、福岡地区合同労組に労働相談を持ちかけたのも、日の丸や反原連を批判するなら翻訳契約はやらない、という一人では解決不能な無理難題を突きつけられたからです。

by BeneVerba | 2015-11-21 12:39 | 意見 | Trackback | Comments(0)
 先日七月二九日に、福岡県労働委員会の決定取り消しを求める行政訴訟の判決が出ました。原告である福岡地区合同労組の訴えを棄却するというものでした。予想されたこととはいえ、つらい判決となりました。

 判決では、一通り双方の事実を認定した上で、あまり労働者性の議論には立ち入らず、単に労務対償性がないために、私には労働者性がないとしています。あっさりした、気の抜けるような判断です。

 それ以上のことは述べていないのですが、私がこだわるのは、その県労委の判断の内容です。そこでは大月書店からの人格侵害ともいえる要求を、業務上問題がないものとしているのです。この判断を地裁が支持していることになります。

 裁判所としては、団体交渉権を有するかどうかという点以外の判断は、避けたかったのでしょうが、そもそも団体交渉を行ったのは、大月書店が私に国民運動批判などをやめよ、という過大な要求をしてきたせいなのだから、こうした点についても汲み取ってほしかったと思います。

by BeneVerba | 2015-11-21 12:38 | 意見 | Trackback | Comments(0)
 前回のニュースでお伝えしたとおり、労働委員会の決定取り消しを求める行政訴訟は、七月二九日に福岡地裁で判決が言い渡されます。正直に申し上げて、厳しい結果を予想しています。

 そもそも、二冊目の翻訳交渉時に、大月書店が「日の丸批判をやめないと翻訳契約はやらない」旨のメールをよこしたために、契約を得て言論の自由と民族の権利を失うか、それともその反対を選ぶかという苦しい判断を、私は迫られたのでした。

福岡県労働委員会の決定で許せないのは、団体交渉の権利を認めなかったことももちろんですが、もう一つ、反原発運動の国民運動化、右傾化などの細かい事情を考慮しないまま、大月書店の脅しを業務上何ら問題がないものとしていることです。

ついこの六月に開かれた福岡での反原発デモでも、日の丸を掲げる輩が登場したそうです。私は、ここ数年顕著に見られる、反原発運動やその他の運動のそうした国民運動化に、真剣に反対しています。

その理由はたくさんあるのですが、一つに、社会運動に参加しているのは、「普通の日本人」だけではないことがそうです。私のように日の丸に抗う他ない人々もまた参加していることも、忘れないでほしいと願っています。

by BeneVerba | 2015-11-21 12:36 | 意見 | Trackback | Comments(0)