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ウォール街を占拠せよ
#OCCUPYWALLSTREET
2011年07月13日 - アドバスターズ
原文:http://www.adbusters.org/blogs/adbusters-blog/occupywallstreet.html

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 さあ、そこの九万人の解放者、反逆者、急進派[1]の諸君!

 未来にとって良い前兆となる、革命戦術の世界規模の移行が今まさに進行中だ。タハリール広場とスペインの野営地(acampadas)の融合[2]である、この真新しい戦術はどのようなものなのか?その精神は、次の引用によくとらえられている。
 反グローバリゼーション運動は、道のりの第一歩でしかなかった。振り返ってみると、我々のモデルは、狼の一群のように体制を攻撃することにあった。そこには最高位の雄、つまり群れを率いる一匹の狼と、後ろからそれに従って行く人々とがいた。今やこのモデルは進化を遂げた。我々は、ひとまとまりの巨大な群がりとなった民衆なのだ[3]
  ――ライムンド・ヴィエホ、ポンペウ・ファブラ大学、バルセロナ、スペイン

 この新方式の美しさは、そして、この新戦術がエキサイティングなのは、その実践的な簡潔さにある。種々の物理的な集会で、ヴァーチャルな集まりで、私たちはお互いに語り合う。私たちは、自分たちのたった一つの要求[4]が、どんなものであるのかに焦点を合わせる。想像力を目覚めさせるような、そして、できることなら、未だ到来していないラディカル・デモクラシーへと、私たちを押し進めるような要求だ。私たちは外へと繰り出し、類のない象徴的な意義のある広場をぶんどって、我々のケツに賭けてその出来事を引き起こすのだ。

 私たちの民主主義をもっとも腐敗させている輩に対して、この新しき戦術を展開する時がやってきた。それはウォール街だ。金融におけるアメリカのゴモラ(罪悪の町)だ[5]

 九月一七日に、二万人の人々がロウアー・マンハッタンへと押し寄せて、テント、食堂、平和的なバリケードを設置し、数ヵ月の間ウォール街を占拠するのを見たい。いったんそうなれば、私たちは、一つの簡潔な要求を、多数の声で絶え間なく繰り返すことだろう。

 タハリール広場の抗議が成功した理由の大半は、「ムバラクは退陣せよ」という明快な最後通告を、エジプトの民衆が勝利するまで、いくどとなく繰り返したせいだった。このモデルに従うならば、私たちの簡潔な要求とは何に当たるのだろうか?

 これまでに私たちが聞いた中で、もっともエキサイティングな候補は、なぜアメリカの政治的な支配層が、現在では民主主義の名に値しないのかという、その核心を突いたものだ。私たちは、バラク・オバマに対して、ワシントンの私たちの代表者たちへマネーが与えている悪影響を根絶する任務を帯びた、大統領委員会を任命するよう要求する。今こそ「企業支配は民主主義ではない!」と声を上げる時だ。さもなくば私たちに望みはない。

 この要求は、現在の国民的な雰囲気をとらえていると思われる。なぜなら、ワシントンから腐敗を一掃することは、右翼であれ左翼であれ、全てのアメリカ人が切望するとともに、支持できるものであるからだ。私たち二万人規模の民衆が、ウォール街から私たちを追い払おうとする警察や州兵の試みに対して、数週間に渡って耐え抜けば、オバマも私たちを無視することができなくなるだろう。私たちの政府は、民衆の意志とワシントンのお金のどちらを選ぶのか、公然と強いられることになる。

 これはアメリカにおける全く新しい社会的変動のはじまりとなるかもしれない。ティー・パーティー運動を乗り越え、現在の権力構造に囚われる代わりに、世界中にある一〇〇〇のアメリカ軍基地の半分を廃棄することであれ、グラス・スティーガル法[6]を復活させることであれ、企業犯罪に対して三振法[7]を制定することであれ、我ら民衆が自らが望むものを獲得し始めるのだ。政治から金を引き離す大統領委員会という一つの単純な要求を皮切りに、私たちは、新しいアメリカのためのアジェンダを設定し始めるのだ。

 コメントを投稿し、お互いに助け合って、私たちのたった一つの要求がどんなものであるべきかについて、焦点を合わせてほしい。その次には、勇気を振り絞って、テントを携え、復讐の九月一七日にウォール街へと向かおう。



野性のために、
カルチャー・ジャマーズHQ




    訳註:
  1. 原文では「redeemers, rebels and radicals」となっている。「読者(reader)」とかけてあると思われ、また「r」で始まる単語が並べられている。こうした言葉遊びを訳すのは困難なため、無理な訳語を当て嵌ることは控えた。
  2. タハリール広場は、エジプトの首都カイロにある広場。二〇一一年初頭にムバラクを辞任に追い込んだエジプト革命において、中心的な役割を果たした。「スペインの野営地」とは、「ウォール街を占拠せよ(OWS)」に先だってスペインで起きた、15M運動のこと。
  3. 引用元は不詳だが、二〇一一年に起きた運動のあり方をよく表している。それは相互につながることによって、ひとまとまりでありながらも、それぞれの部分が自律しているような存在の様式である。また、バルセロナは、スペインの首都マドリッドと並ぶほど15M運動が高揚を見せた土地である。
  4. 文章全体に見られるように、「ウォール街を占拠」するというアイディアは、『アドバスターズ』誌が呼びかけた時点では、一つの要求に的を絞ることにこだわっていた。だが、実際に起きたのは、無数の要求があるような(それゆえに却って「要求がない」という非難を受けた)運動だった。
  5. ウォール街というアメリカの、そして世界の金融的な首都を標的に選んだこの運動は、いずれにせよ何らかの意味において、反資本主義的な性格と真の民主主義を求める志向を持っていた。
  6. 銀行業と証券業の分離を定めた法律。一九三三年に制定され、ビル・クリントン大統領期の一九九九年に無効化された。このことが金融危機を招いた要因の一つと考えられている。
  7. 重大な刑事犯罪を三回以上犯した人物に、より厳しい刑罰を与えることのできるアメリカ合衆国の州法。一九九三年にワシントン州で初めて制定された。




訳者コメント:
 「ウォール街を占拠せよ」運動を引き起こすことになる、『アドバスターズ』誌による呼びかけを新たに訳し直した。また、当初同誌のブログに掲載されていた画像も日本語版を作成してみた(現在は外されている模様)。

 ここに初めてウォール街を占拠するというアイディアが生まれたわけだが、それ以前に「アラブの春」があり、スペインの15M運動があったことをこの文書は伝えている。反資本主義的な性格と直接民主主義的な志向が既に現れている一方で、「一つの要求」にこだわるなど、後に実際に起きた運動とは異なる部分もある。

 なお、時間がないために、この記事の訳註やコメントは後で見直し、書き換える可能性があることをお断りしておく。

by BeneVerba | 2013-03-20 12:27 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
「ウォール街を占拠せよ」FAQ
Occupy Wall Street: FAQ
2011年09月29日 - ザ・ネイション(ネイサン・シュナイダー)
原文:http://www.thenation.com/article/163719/occupy-wall-street-faq


――アドバスターズが「ウォール街を占拠せよ」を組織化したと聞いたのですが?それともアノニマス?あるいは「アメリカ怒りの日」?

 それらの全てとその他と言える。アドバスターズは、七月中旬に最初の呼びかけを行うと同時に、機動隊を背景にチャージング・ブル像の上でポーズを取るバレリーナの素晴らしいポスターを産み出した。IT戦略家アレクサ・オブライエンの主にインターネットを基盤とした創造物アメリカ怒りの日も参加し、初期の肉体労働とツイッターの多くを担当した。アノニマスは、その多種多様な容貌で、八月下旬に参加した。とはいえ、ニューヨークその地では、計画のほとんどは、当初「予算削減に反対するニューヨーク市民の会」によって招集された、活動家、芸術家、学生たちの集団である、ニューヨーク市ジェネラル・アセンブリーに参加していた人々によって計画のほとんどが実施された。この学生と組合員会からなる会は、市長の予算削減とレイオフ計画に抗議し、ブルームバーグヴィルと呼ばれた市庁舎近くでの三週間の占拠活動を終えたばかりだった。彼らは、その経験から学んだことを生かして、もう一度やることを切望し、今度はより大きなインパクトを与えることを望んでいた。だが、ウォール街全体を占拠したいと思う人も集団もいなかった。

 ウォール街からわずか数街区北のリバティ広場(これはズコッティ公園の二〇〇六年以前の名称で、この地がブルックフィールド・プロパティによって再建された時、その会長の名前にちなんでこの名が付けられた)では、ジェネラル・アセンブリーが事実上の意志決定機関となった。さて専門用語の覚悟を。ジェネラル・アセンブリーは、水平的で、自律的で、指導者のいない、改善されたコンセンサスを基盤とした、アナーキストの思考にそのルーツを持つシステムだ。そしてそれは、アルゼンチン、エジプトのタハリール広場、マドリッドのプエルタ・デル・ソル広場その他で実施されている世界中の集会に酷似している。コンセンサスを目指して働くのは本当につらく、欲求不満で、時間のかかる仕事だ。しかし、占拠者たちはゆっくり時間をかけて徐々に進めていた。しばしば何日間も続く試行錯誤の後で、ある問題について、ようやくコンセンサスに到達した時の雰囲気は、極めて賛嘆すべきものだ。割れんばかりの拍手感性が広場を満たした。何らかの同意に到達した情熱的で、反抗的で、創造的な数百人の人々にまぎれている時の気持ちを、言葉に表すのは難しい。


――で、責任者は誰もいないの?じゃあ、どうやって決定するんですか?

 幸運なことに、あらゆるものごとについて、コンセンサスに達しなければいけないわけではない。ジェネラル・アセンブリーとともに働いているのは、増え続ける小委員会と作業部会だ。食料、メディア、直接行動、公衆衛生などである。それらの一つに参加するのは自由で、ジェネラル・アセンブリーとの暗黙の協調の元に、それぞれの持ち分で働いている。最終的には、全ての個人にものごとを決定する権限が与えられ、彼または彼女が、グループの利益になるよう振る舞うことが理想だった。


――抗議者たちの要求は何ですか?

 あーっ!とんでもない質問を。まず、元々のアドバスターズの呼びかけも「私たちの要求は何だ?」と訊ねていた。技術的に述べるのならば、それはまだ一つもない。九月一七日に続く数週間、ニューヨーク市ジェネラル・アセンブリーは、まず最初に「要求」という言葉から逸脱することにしたようだ。主な理由としては、政府機関が既に企業からのお金に汚染されているために,運動が政治的に強力になるまで、特定の要求は無意味と思われたからだ。その代わりにまず、彼らは占拠それ自体を要求した。そして、そこでは直接民主主義が実施されて、人々は特定の事柄を要求することも、そうでないこともあった。そのことを考慮するのなら、この行動は実際、ウォール街が代表する腐敗に対するとても力強い宣言となっている。しかし、この考えはアメリカのマスメディアからの質問には過剰なため、要求に関する質問は、広報にとって大きな困難となった。

 ジェネラル・アセンブリーは目下、統一要求をどういうものにするか決定する最中にある。ざっくばらんで興味深い討論だ。だが、息を潜めて待たないように。

 もちろん広場にいるみんなは、何が起きてほしいかという、それぞれ自分の考え方を持ってやって来る。広場の北端沿いには、要求やスローガンを書き付けた何百もの段ボール製のプラカードによるコラージュがある。見物人たちは、立ち止まって見つめ、一日中釘付けになっている。メッセージはその場所の至る所にあるが、確かなことに、ある一貫性もそれらにはある。その中の一つ「利益よりも民衆を」が、一人の少女をかなり引き付けたようだ。しかし、討論中の話題もまた、死刑の廃止から、軍産複合体の解体、手ごろなヘルスケア、移民を増大させる政策などまで多様なものだ。混乱するかもしれないが、しかしこれらの問題はある程度相互に関係している。


――ニュースのいくつかは、抗議者たちを散漫であるか、より悪いことには絶望的に混乱して、知識もない人たちとして描き出しています。これには真実が含まれていますか?

 もちろん。私たちが住む複雑な世界では、私たちはみんな、少しばかり知っていたとしても、ほとんどの事柄について知識がない。初日と二日目に、抗議者に注意していた警察官のことを思い出す。「やつらは、何でも知っていると思い込んでやがる!」。若者とは概してそうしたものだ。しかしこの場合、ウォール街周辺の過剰な富の蓄積と、その政治に対する大きな影響に気付くためには、ヘッジファンドが何であるのかや、アップル社の株の売値が今いくらかについて、詳しい理解を必要としない。これらの抗議者を際立たせているものの一つは、まさしくより良い世界は可能だとする彼らの希望だ。付け加えるなら、多数のアメリカ人にとって、そうした非暴力直接行動は、政治的な意見を持つ唯一の機会であり、それはマスメディアにいる私たちが、真面目に受け止めるだけの価値がある。


――一体何人の人々がアドバスターズの呼びかけに呼応したのですか?グループの大きさはどれくらいですか?またどのくらいの大きさになったのですか?

 元のアドバスターズの呼びかけは、九月一七日に二万人で金融街に押しかけることを想定していた。おそらくは、その一〇倍がその日にやって来た。巨大な匿名の力を利用したソーシャル・メディアの電撃戦だったが、多く人々は単にそれを知らなかった。労働組合や平和団体といった伝統的な進歩的組織は、これほど不定形な行動に参加することに躊躇していた。困難な一週間を通して、ほとんど毎日誰かが逮捕され、休みのために抜ける者がいる一方で、新顔が現れ続けていた。先週末の大量逮捕と警察の暴行容疑以来、マスメディアは大きく報道するようになった。今では、日中も夜中になっても、五〇〇人以上の人々が広場におり、おそらくその半分が宿泊している。いかなる時点でも、世界中の数千人の人々が、毎日二四時間体制でインターネットの生中継を視聴している。

 始まった当初の大衆運動よりも、この占拠は、相対的に数の少ない若い活動家たちの肩にかかるようになった。喜んで屋外で眠り、警察の脅しに直面し、固い決意を持つ勇敢な若者たちだ。しかし、それも変わりつつある。噂が広まると、群衆は年かさになり、より多様になった。このどこかしら荒っぽい占拠戦略は既に、伝統的なデモ行進のそれよりも、はるかに多くの影響力を獲得した。結局のところ、二万人が、銀行救済と公務員への予算削減に抗議して、五月一二日にウォール街に行進したのだが、誰がそれを覚えているだろう。


――占拠にとって「勝利」とされるものは何ですか?

 これもまた、誰に訊ねるかによる。九月一七日が近づくにつれて、ニューヨーク市ジェネラル・アセンブリーが抱いていた目標とは、いくつかの法律を通過させることでも、革命に関する新種の運動を築くことでもなかった。彼らの望みは、似たような、同じ精神に基づくアセンブリーを、ニューヨーク市中で、そして世界中で促進することにあった。それらは、圧倒的な企業のお金の影響に対抗する、この国の政治的組織化の基盤となるかもしれなかった。それが始まると、似たような数十の占拠が他都市にも出現した。もう一つの大きな占拠が数ヵ月間建設中で、ワシントンDCのフリーダム広場で、一〇月六日に始まることが予定されている。その地のオーガナイザーたちは、リバティ広場を度々訪れており、その成功と失敗から、学べるだけのものを学ぼうとしている。リバティ広場がテレビカメラで溢れかえっている時に、複数の人から聞いたのは「私たちはもう勝った!」という声だ。一方で、ようやく始まったばかりだという人たちもいる。ある意味では、両者とも正しい。


――広場中に警官がいるのですか?警察の暴力はどれくらいひどいのですか?もし行くとしたら、そのリスクは?

 警察の配備は止むことがない。これまでに、彼らとの恐ろしい出会いがいくつかあった。それはまた抗議者たちに、途方もなく勇気のいる行為をなす機会を与えるものでもあったのだが。最悪の事件は、もちろんこの前の土曜日の出来事だ。だが、小さなトラブルなら開始以来ずっと存在する。抗議者たちの大部分には逮捕されるつもりはなく、ほとんど全員が無意味なリスクを冒すつもりも、人々や財産に対する暴力を扇動する気もない。ごく普通の人々が抗議に――スーザン・サランドン、コーネル・ウェスト、マイケル・ムーアらとともに――参加するようになるにつれ、警察は運動を抑圧しづらくなるだろう。ブロードウェイのあるスローガンが言うように、「数こそ安全!参加して!」なのだ。

 それでもなお、既存の権力に挑戦することは、それも礼儀的でないやり方で、許可を超えてそうすることは、決して一〇〇%安全とはならないだろう。この運動が効果的である限り、そこにはまたリスクもつきまとう。もしあなたが参加するのなら、万が一のため、全国弁護士会(National Lawyers Guild)の電話番号を腕に書いておくのも悪くないアイディアだ。


――ウォール街に来られないのですが、何かできることがありますか?

 多くの人が既に、遠方にいて重要な役割を果たしている。これが分散化の魔法である。インターネットでは、動画の生中継を視聴することができるし、寄付することもできるし、ツイッターでリツイートすることもできる。興味を持つように、友達を励ますのもいい。また、IRCでのチャットやその他のソーシャル・メディアを通して、適当な技術を持った人々が、ボランティアで運動のウェブサイトを運営する手助けをしているし、動画を編集している。間もなく、要求に関する公式の議論が、オンラインでも広場でも起こるだろう。オフラインでは、全国で始まったばかりの無数の似たような占拠に、参加することができる。もしくは、自分で始めてもいい。

 結局は、運動のマントラの一つとなったある言葉から、常にアドバイスを受け取ることができるだろう。火曜日の夜、ジェネラル・アセンブリーの会合で一人の女性が表明したように、「恐怖ではなく愛によって、汝の心を占拠せよ」。


ネイサン・シュナイダー



訳者コメント:
 日付にある通り、昨年のウォール街での占拠から間もない頃の「ザ・ネイション」による一問一答。今となっては、要求にこだわるなど実情に合わない箇所もある。

by BeneVerba | 2012-06-01 15:50 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
ウォール街を占拠せよ
#OCCUPYWALLSTREET
2011年07月13日 - アドバスターズ
原文:http://www.adbusters.org/blogs/adbusters-blog/occupywallstreet.html

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 9万人の救世主、反逆者、過激派のみなさんこんにちわ!

 我々の未来にとって良い前兆となる、革命的な戦術における世界的移行が現在進行中だ。タハリール広場とスペインの野営(acampadas)の混ぜこぜであるこの新しい戦術が何であるか、その精神は次の引用によくとらえられている。

 反グローバリゼーション運動は、道のりの第一歩だ。振り返ってみると我々のモデルは、オオカミの一団のように体制を攻撃することにあった。そこには最高位の雄、一団を率いるオオカミが背後にいた。今やこのモデルは進化した。我々は1つの大きな群れとなった民衆なのだ。

―レイムンド・ヴィエホ、ポンペウ・ファブラ大学、バルセロナ、スペイン

 この新しい方式の美しさ、そしてこの新しい戦術をエキサイティングなものにしているのは、そのプラグマティックな簡潔さにある:我々はお互いに物理的な集まりで、ヴァーチャルな集いで話し合う……我々は我々のたった1つの要求が何であるかに焦点を合わせる。想像力を目覚めさせるような、そしてできれば我々を未来のラディカル・デモクラシーへと押し進めるような要求だ……我々は外へと繰り出し、単独的で象徴的な意義のある広場を掌握し、我々のケツをかけてそれを起こすのだ。

 我々の民主主義の腐敗させている者どもに対して、この新しき戦略を展開させる時がやってきた。それはウォール街だ。アメリカの金融におけるゴモラ(罪悪の町)だ。

 9月17日、我々は2万人の人々がマンハッタン南端部へと押し寄せて、テント、調理場、平和的なバリケードを設置し、数ヶ月の間ウォール街を占拠するのを見たい。いざそうなれば、我々は1つの要求を多くの声で絶え間なく繰り返すだろう。

 タハリール広場の抗議運動が成功した大方の理由は、エジプトの人々が自分たちが勝つまで直接的な最後通牒――ムバラクは退陣しろ――をいくどとなく繰り返したせいにある。このモデルに従うならば、等価となる我々の単純な要求は何に当たるだろうか?

 これまで聞いた中でもっともエキサイティングな候補は、なぜ現在アメリカの支配層が民主主義の名に値しないのか、その核心をついたものだ。我々はバラク・オバマに、ワシントンにいる我々の代表者たちに対する、財界の影響を終わらせるための大統領委員会を任命するよう要求する。今こそ企業の支配は民主主義ではないと声をあげる時だ。さもなくば我々に望みはない。

 この要求は現在の国民的な雰囲気をとらえていると思われる。なぜならワシントンの腐敗を一掃することは、右翼であれ左翼であれ、切実に望み、また支持するものであるからだ。我々2万人の人々が、我々をウォール街から追い払おうとするあらゆる警察や州兵の試みに対して、数週間以上耐え抜けば、オバマも我々を無視することができなくなるだろう。我々の政府は公然と、人々の意志とワシントンの利益のどちらを選ぶのか強いられることになるのだ。

 これはアメリカにおける新しい社会的変動の始まりとなるかもしれない。現在の権力構造にとらえられているティー・パーティー運動を乗り越えて、グラス・スティーガル法を復活させることによって、世界中の1,000のアメリカ軍基地の半分を撤廃することであれ、企業の犯罪に対して三振法を制定することであれ、我ら民衆が私たちが望むものを始めるのだ。まずは1つの素朴な要求から始めよう――政治から金を引き離す大統領委員会だ――我々は新しいアメリカのためのアジェンダを設定するのだ。

 我々の1つの要求がどのようなものであるべきか、コメントを投稿してほしい。そして勇気を振り絞って、テントを背中に、復讐の9月17日にウォール街へと向かおう。



野生のために、
カルチャー・ジャマーズHQ




訳者コメント:
 昨年2011年7月におけるアドバスターズによる記念すべき「ウォール街を占拠せよ」の呼びかけ。前の記事と合わせて読んでほしい。今読むとまだ暗中模索の部分がありながら、マネーあるいは財界が政治を腐敗させているという認識はこの当時からはっきりしていたことがわかる。それにしてもほんのわずかな部分だけだが、アメリカ軍基地の撤廃に触れた部分があり興味深いところだ。

 文体的には、ユーモアを感じる部分もあり、そのように訳してみたがうまく訳せたかどうか?




by BeneVerba | 2012-01-25 13:22 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
我々は何者か?
Who We Are
2011年07月16日 - ウォール街を占拠せよ
原文:http://occupywallst.org/article/who_we_are/


 2011年7月13日、アドバスターズの「カルチャー・ジャマーズHQ」が、行動の呼びかけを発した。「ウォール街を占拠せよ!」と。定められた目標は、2011年9月17日、2ヶ月かそれ以上の期間その場を占拠すべく、ニューヨーク州ニューヨーク市のウォール街に、2万人の人々を集めることである。エジプト、スペイン、オアハカ、その他世界の民衆的な集いに触発されたもので、それらに集まった人々は、1つのはっきりした、統一された要求へと通じる、共通の声を見つけようとしている。

 それこそが我々が OccupyWallSt.org を開設した理由である。情報技術の発達は、人々が緊密に連絡を取り合うことを容易にし、お互いに助け合って共同の目標を達成することを容易にしている。我々の狙いはそれらの道具を我々の利用者――この出来事の真のオーガナイザーたち――に提供し、ウォール街の占拠を成功させることにある。おそらく我々は人々に何かを見つけ出し(fish)たり、実行したりするように教えることはできないだろう。しかし、我々は素晴らしい道具(fishing pole)を作り上げることができる。

 しかし、それらの道具を自由に利用できるようにするだけでは充分ではない。それらの道具は民衆のものである必要がある。そこで我々は我々の作品がオープン・ソース・プロジェクトとしてリリースされるように、時間をかけた。このやり方なら、我々のリーダーシップに依存することなしに、他の人々が我々の作品を使ったり、手を加えたりすることができる。

 あらゆる国家の主権者たる人民は、それらの国家の運命を導く権力、権利、義務を有する。多くの人々はそのことに気付いていない。オーガナイザーはその気付きのプロセスをもたらすことができる。

 一体なぜウォール街を占拠するのか?なぜならそれは我らのものだから!そして、我々はそうすることができる!



訳者コメント:
 ウォール街を占拠せよ(http://occupywallst.org/)の公式サイトの(おそらくは)最初の投稿で以前から訳そうと思っていたもの。アドバスターズの方の行動の呼びかけも訳すつもりなので、しばしお待ちを。というわけで風邪も治ったことだし、ぼちぼちやっていきます。

by BeneVerba | 2012-01-25 11:41 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)