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 「多様性」という言葉は肯定的で、可能性を込めた(まだそのような社会は実現していないので)意味で使われている。だが、カタログや辞書のように、項目とその説明が並んでいるだけのイメージで受け止めている人が多いように思われる。

 分類すること、カテゴライズすることに意味がないわけではないだろう。例えば、精神科利用者が診断名を聞くことで安心することがある。かれの抱えている、わけのわからない苦しみの存在を認める行為だからだろう。そうした側面にも留意する必要がある。

 だが、私が興味を抱くのは、分類しにくいような存在のあり方だ。AでもありBでもあるといった場合や、AやBに近いがそのどちらでもないといったような。アリストテレスの範疇論や、池田清彦『分類という思想』を読めば参考になるのだろうか。




by BeneVerba | 2012-11-09 09:51 | 思索 | Trackback | Comments(0)