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私たちはみな占拠者だ
We are all Occupiers
2011年11月16日 - アルンダティ・ロイ
原文:http://www.guardian.co.uk/commentisfree/cifamerica/2011/nov/17/we-are-all-occupiers-arundhati-roy





 火曜日の早朝、ニューヨーク市警がズコッティ公園を一掃しました。しかし、今日人々は戻って来ています。警察はこの闘いがなわばり争いではないことを知っておくべきだったのです。私たちはあちこちで公園を占拠する権利のために闘っているのではありません。私たちは正義のために闘っているのです。それは、アメリカの人々のためだけの正義ではなく、全ての人々のための正義なのです。

 9月17日にアメリカで「占拠せよ」運動が始まって以来、あなたたちが達成したのは、新しいイマジネーションと新しい政治的言語を、帝国の中心へと導入したことです。心のない大量消費と幸福や達成を同じものだと見なしてしまう催眠術にかかったゾンビへと、みんなを変えてしまう体制に、あなたたちは夢を見る権利を再導入したのです。

 作家としてあなたたちに言わせてください。これは途方もない達成です。いくら感謝しても充分ではないほどです。

 私たちは正義について語っています。今、私たちが話題にしているように、アメリカ軍はイラクとアフガニスタンで占領戦争を遂行しています。アメリカのドローンは、その後もパキスタンの市民を殺害し続けています。数万のアメリカ軍部隊と暗殺部隊が、アフリカへと進みつつあります。もしあなたたちのお金である数兆のドルを費やしても、イラクとアフガニスタンでの占領を運営するのに充分ではないのなら、イランに対する戦争が声高に唱えられるようになるでしょう。

 大恐慌の時代以来ずっと、兵器の製造と戦争の輸出が、アメリカの景気刺激策の鍵であり続けています。つい最近も、オバマ政権下で、アメリカはサウジアラビアと600億ドルの兵器の取引をしました。そしてアラブ首長国連邦に数千のバンカー・バスターを売りたいと思っています。既に50億ドル分の軍用機を私の国インドに売っています。最も貧しいアフリカの国々を集めたよりも、更に多くの貧しい人々がいる私の国インドにです。これらの戦争――広島と長崎への原爆投下から、ヴェトナム戦争、朝鮮戦争、ラテン・アメリカに至るまでの――において、数百万の人名が奪われました。それらの全ては、「アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ」を守るために戦われたものでした。

 今日私たちが知るように、「アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ」――世界の残りがそれを熱望し求めるよう定められているモデル――は、アメリカの人口の半分の富を持つ400人の人たちを生み出す結果となりました。それは数千の人々が家や職から追われる一方で、アメリカ政府が銀行と大企業を救済するという事態を引き起こしました。アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)単独で、1千820億ドルを受け取っているのです。

 インド政府はアメリカの経済政策を崇拝しています。20年間の自由市場経済の結果として、今日では100人のインドで最も裕福な人たちが、GDP(国内総生産)の4分の1にあたる資産を所有しています。その一方で、80%以上の人々が一日50セント以下で暮らしているのです。そして25万人の農民たちが、死への連鎖に追い込まれて、自殺しました。私たちはこれを進歩と呼び、今や自らを超大国だと考えているのです。「アメリカのように、我々は完全な資格を得たのだ。我々には核兵器があり、おぞましい不平等もあるのだ」と。

 良い知らせは、人々がもう沢山だと感じており、これ以上我慢するのを止めようとしていることです。「占拠せよ」運動は、最も貧しい人々が立ち上がり最も豊かな企業をすぐにも止めようとしている、世界中の数千の抵抗運動へと加わったのです。私たちの中で、あなたたち――私たちの味方につくアメリカの人々――が現れ、このようなことを帝国の中心でやるだろうと夢見ていた人は、ほとんどいませんでした。この出来事が意味する途方もなさを、なんと伝えたらいいのか私にはわかりません。

 彼ら1%の富裕層は、「奴らには要求がない」と言っています。彼らはおそらく、私たちの憤りだけで彼らを殺すのに充分であることを知らないのでしょう。しかし、ここに私たちで一緒に考えたい幾つかのことがあります。私がかつて「革命前」に考えていたことです。

 私たちは、不平等を製造するこの体制に終止符を打ちたいのです。私たちは、個人または企業による限りなき富と資産の蓄積に休止符を入れたいのです。終止家として、そして休止派として、私たちは次のことを要求します。

  • 実業界におけるクロスオーナーシップ制度を終わらせること。例えば、兵器製造業者はテレビ局を所有してはならない。鉱業会社は新聞を運営してはならない。商社は大学に資金を供給してはならない。製薬会社は公共保健の財源を管理してはならない。

  • 天然資源と重要なインフラストラクチャー――水道、電気、保健、教育など――は民営化してはならない。

  • 全ての人が、避難する権利、教育を受ける権利、医療を受ける権利を持たなくてはならない。

  • 富裕層の子どもは親の資産を相続してはならない。


 この闘いは、再度私たちのイマジネーションを目覚めさせました。道のどこかで、資本主義は正義のイデアが意味するものを、単なる「人権」にまで貶めたのです。そして、平等を理想とするイデアは冒涜的なものとなったのです。私たちは、置き換えることが必要な体制をなんとか改革しようとして闘っているのではありません。

 終止家として、そして休止派として、あなたたちの闘いに敬意を表します。

 サラーム、そしてジンダバード。


*これは2011年11月16日に、ワシントン・スクエアの人民大学で、著者から渡された演説原稿である。



訳者コメント:
 時間がない中大急ぎで訳したもの。本文中にあるように、実際の演説とは若干ながら異なる部分があり、またエントリ中で掲載した動画ではスピーチの後に質疑応答が続いている。これは原文として提示した記事の翻訳と考えてほしい。

 「終止符主義者として、そして休止符派として(As "cap-ists" and "lid-ites")」という部分は、英語の言い回しを利用した造語である。あるろくでなしのフランス人が別なろくでなしのアメリカ人の作品を訳している時に言ったように、こういう言語に基づいた言葉遣いを翻訳するのは不可能だ。日本語訳は苦肉の策である。

 内容についてはコメントを控えて皆さんにお任せしたい。様々なものが読みとれるはずだ。だが、いくら時間が無くとも長崎と広島の原爆投下や朝鮮戦争に触れているスピーチを訳さないわけにはいかなかった。

 これまで常にそうであったように、誤訳や誤字脱字などの指摘を歓迎する。また時間をおいての再チェックを行うこともお約束する。だが、それにお応えできるのはおそらくは数日後となるだろう。

11/23の更新
 再チェックを行い若干の語句を修正。「cap-ists」と「lid-ites」という造語をそれぞれ「終止家」「休止派」としてみた。これらは「capitalist(資本家)」と「Luddite(ラッダイト)」を連想させるのだと思う。

by BeneVerba | 2011-11-18 06:24 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
11月17日 世界一斉行動!
#N17 Global Day Of Action!
2011年11月16日 - ウォール街を占拠せよ
原文:http://occupywallst.org/article/n17-global-day-of-action/


 この闘いが六十日を迎えようとした時に、ニューヨーク市警によって「ウォール街を占拠せよ」は暴力的に排除された。彼らはリバティ広場の我々の家を解体し地面を均した。だが、我々の運動はこれまでよりなおいっそう強くなっている。この六十日間で我々は大規模な目覚めをもたらした。それは、おそらくこの国においては五十年前の公民権運動以来最も大きな目覚めであり、そして、現代の歴史においては間違いなく最初の世界的な目覚めだろう。スペインからオーストラリア、チリからアメリカまでの世界中の人々が、我々を搾取している共通の体制の退廃と不公正に対して、共に目を見開くようになったのだ。我々が深い意味を込めて次の言葉を言う時、まさにこのことを意味している。時が満ちたイデアを止めることはできない。

 9月17日にズコッティ公園で始まった占拠は、人間として、我々にはまだこれらの腐敗した制度を団結して変革する機会、我々の政府を浄化する機会、そして我々の尊厳を回復する機会があることを証明した。我々は、我らが胸に抱く理想が最終的に達成されるまで、この世界において休息も平穏も認めないであろう。我々は、正義が回復されるまで、政治的言説によって被せられた覆いから民主主義が回復されるまで、99%がもう一度その未来の正当な主権者となるまで、ウォール街の投げかける影がその暗がりと権力を剥ぎ取られるまで、止まらないであろう。我々は、銀行家たちと各政府に彼らの犯した罪の責任を取らせるまで、彼らが踏みにじっている全ての基本的な人権が尊重されるようになるまで、前進することを止めないであろう。

 包摂と寛容に基づいた創造的な運動を、社会的な不平等に深く根ざした体制に対する輝かしい勝利を望まない1%に対して、我々は最早寛容ではない。それが我々が明日11月17日の#N17に反撃する理由である。我々は、我らの身体と声とイデアをもって、ウォール街を封鎖し、ニューヨーク市全体を占拠するだろう。

 そして同じ日にそのメッセージは世界中で共鳴することだろう!国際学生日のため、スペインの我々の兄弟姉妹たちは、教育の無償化を拒否する資本家の論理への反応として、教育ストライキを開始する。そして、ドイツ、ベルギー、イタリア、エジプト、インドネシア、ポーランド、ナイジェリア、ブルガリアで、数々のデモや占拠が行われる。我々はこの運動に一斉参加するように呼びかける。あなたがいる場所で抗議運動に参加してほしい。「ウォール街を占拠せよ」と全ての排除された広場に連帯する抗議運動を組織してほしい。家でじっとしているのではなく、自分の役割を果たすのだ。行動しよう!

 耳障りに聞こえるかもしれないこの瞬間の重要性を見過ごしてはいけない。生活と公共サービスを破壊しながら市民社会が崩壊し、負債によって奴隷となり家から追い出され、市場の捕食者たちによってフォークロアには地雷が設置され、地球規模の環境が我らの種が絶滅するのを脅かすまでに崩壊するのを傍観しながら見つめ、我々は今行動するように迫られているのだ。明日11月17日、我々は1%とその代弁者であるブルームバーグ市長に対し、時が満ちたイデアを止めることはできないと思い知らせるだろう!

 ニューヨークにいる全ての人は、午前7時のリバティ広場での朝食会で我々に会いに来てほしい。昼食は「地下鉄を占拠せよ」にて午後3時、夕食は我らの創造的で平和的な精神でフォーリー広場を乗っ取った後に振る舞われる予定。我々は明日、株を取り引きするのではなく、互いのイデアを交換しよう!



訳者コメント:
 日本時間では既に17日を迎えているが、この文章は3時間ほど前(現地時間16日午後4時40分)にアップロードされたもの。グリニッジの地を基準に考えれば、日本は極東、アメリカは極西になるわけでいたしかたない。

 おそらく昨日のニューヨーク市警による強制排除の影響はまだあるのだろうが、この文章からは、また、しばらくインターネット中継で見ることのできた総会の様子からは、彼らが全く意気消沈していないことが伝わってくる。それどころかこれまでになく志気が高まっているようだ。彼らはこれが長い闘いになることを知っているからだろう。なお、この17日の国際一斉行動が近づいていたから、ブルームバーグとニューヨーク市警が強制排除に踏み切ったという見方は、それが全ての理由ではないにしても、正しいと思う。

 ところで最近訳文の再チェックのための時間を捻出しづらいので、いずれ時間ができた時にまとめてやりたいと思っている。なるべく正確な訳になるように努めているが、そうでない場合は今しばらくご容赦を。

by BeneVerba | 2011-11-17 10:19 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
「ウォール街を占拠せよ」持続可能性ワーキング・グループからの声明
Statement From Occupy Wall Street Sustainability Working Group
2011年11月15日 - 持続可能性ワーキング・グループ
原文:http://www.seismologik.com/journal/2011/11/15/statement-from-occupy-wall-street-sustainability.html


 我々、「ウォール街を占拠せよ」持続可能性ワーキング・グループは、この運動に参加している我々の兄弟姉妹たちへ連帯を表明する。

 我々は、ズコッティ公園で野営する平和的な抗議者たちへ暴力的な襲撃を行った、ニューヨーク市警とブルームバーグ市長に激怒するものである。

 それは全く抑圧ではなかったどころか、この世界での積極的な変革を可能にする、全く革新的なことだった。

 持続可能性ワーキング・グループは、この運動の中における強烈で革新的な飛び地として、倫理と道徳をもって行動すべき道を探しながら、それを案内とし、自らの役割を果たしてきた。昨晩の野営の撤去において、ニューヨーク市警は、最近配備された野営地の全てに電力を供給できる自転車のペダルによる発電装置を含め、我々のこれまでの全ての労働を破壊した。それは人々のために発電され、人々によって発電され、人々に直接電力を届ける発電システムだ。ニューヨーク市警の暴力は、その軽率な行為によって、我々の革新的な努力を軽んじようとした。彼らが予想していなかったのは、この運動のねばり強さであり、あらゆる存在が、全てにとってより良い未来に生きることができると信じている人々である。

 我々、持続可能性ワーキング・グループは、ニューヨーク市警に、このワーキング・グループの全ての所有物と、その貢献者たちを直ちに返すように要求する。その一覧は以下のものを含むが、それで全てではない。自転車、自転車のスタンド、バッテリー、インバーター、工具、雨水を集める屋根、パーマカルチャーの道具、LED電球、布、資材、個人的な所有物。

 ニューヨーク市警とブルームバーグ市長によって、占拠運動に対して加えられた不法な行為をものともせず、我々は果敢に共に立ち上がる。

 我々は必ず再建する。そして我々はこの運動に力を与え続ける。今もこれからも。

 我々の仕事は続く、この場所で、そしてこの場所を越えて。

 我々は、この言語道断の出来事の間に拘束された我々の兄弟姉妹に敬意を表する。そして、我々は、市の、社会の、そして世界の抱える、我々が直面している、多くの複雑な環境問題に取り組むため、オルタナティブな解決策を開発する努力を続けると誓う。

 それは、教育を、協働を、デモを、積極的な実践を、そして我々が真に持続可能な社会を作るという成果を通して行われるだろう。このズコッティ公園で、より大きな共同体で、そして全世界で。

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訳者コメント:
 「ウォール街を占拠せよ」の全体が承認した文書ではなく、その中のワーキング・グループが出した声明。公式サイトやそれに類するサイトからリンクは発見できず、それ故に、どれ程正式なものであるかは確認できない。

 だが、読むに値する内容だと思う。「人々のために発電され、人々によって発電され、人々に直接電力を届ける発電システム(a system of power created for the people, by the people, delivered directly to the people)」という部分などどうしても、日本の独占的な電力事情が、原発のない社会の実現を阻害していることを思わずにいられない。

 ニューヨーク市警による強制排除という事態を受けて、立て続けに何本かの記事を翻訳せざるをえなかったが、充分に訳文をチェックする時間が持てていない。いずれ再チェックすることになるだろうが、誤訳や誤字脱字などがあれば指摘を歓迎したい。

by BeneVerba | 2011-11-16 10:18 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
時が満ちたイデアを立ち退かせることはできない
You can't evict an idea whose time has come.
2011年11月15日 - ウォール街を占拠せよ
原文:http://occupywallst.org/article/you-cant-evict-idea-whose-time-has-come/

 大規模な警官隊が、今まさに我々を立ち退かせようとしている。過去二ヶ月の間「ウォール街を占拠せよ」の本拠地であり、アメリカ中に、そして世界中にさえ広まった99%ムーブメントの生誕の地であるリバティ広場から、我々を。

 警察の急襲は、ちょうど午前一時を回った時から始まった。支持者や盟友たちがニューヨーク中から結集し、現在はフォーリー・スクエアに集まっている。支持者たちはまた、来るべき日に向けて、占拠を含む抗議行動の計画を練っている。

 時が満ちたイデアを立ち退かせることはできないのだ。

 二ヶ月前、数百人のニューヨーカーたちが、ウォール街の入り口で野営を始めた。それ以来、「ウォール街を占拠せよ」運動は、国家的な、そして国際的な象徴となった――類似した流儀の占拠運動がアメリカ中の、そして世界中の街で出現すると共に。今なお成長中のこの民衆運動は、経済、民主主義、そして我々の未来についての国民的話法を著しく変えた。

 アメリカ人は今、私たちの社会における富と権力の集中強化について語り、最富裕層の1%が我々の政治制度にかけた拘束について語っている。アメリカ人はますます、我々の経済危機と民主主義の危機は、体制の問題だと見なすようになっており、治療のためには集団的な行動が必要だと感じている。そしてまた、アメリカ人はますます、自らを99%の一人だと見なすようになっており、「もうたくさんだ!」と言うようになっている。

 この成長が著しい運動は、単なる抗議活動、占拠運動、あらゆる戦略を越えるものである。この運動における我々とは、物理的な占拠に参加可能な人々よりも、遙かに幅広いものなのだ。この運動とは、食料品などを送ってくれたり、友達や家族と社会の根底にある問題について話したり、この市民的なプロセスに巻き込まれるべく、何らかの形で行動を起こした全ての人々のことなのだ。

 今この時、本来のアメリカが持つ力の再発見において、不足はない。それは、我々全員に影響を与えている危機に対処すべく行動を起こすため、市民として協力し合う時に発揮されるのだ。

 そのような運動を立ち退かせることはできない。おそらく何人かの政治家たちが、我々を公共の空間から――つまり私たちのものである空間から――物理的に排除しようとし、それに成功したのかもしれない。物理的には。だが、我々はイデアをめぐって闘っているのだ。我々のイデアは、我々の政治組織は我々人民に仕えるものでなくてはならないというものだ――巨大な富と権力を蓄えた人々だけに仕えるのではなくして、全ての人々に。我々は、それが民衆に高く受け入れられたイデアであると信ずる。そして、それが、なぜこんなにも多くの人々が、直ちに自分と「ウォール街を占拠せよ」を結びつけ、99%ムーブメントに共鳴したのか、その理由であると。

 時が満ちたイデアを立ち退かせることはできない。



訳者コメント:
 「ウォール街を占拠せよ」運動が、リバティ広場から強制的に立ち退かされるという緊急事態を告げる先の文書に続いて発表された文書。発表された時刻は午前1時36分になっており、文中にもある通り強制排除が進行中の中で発表された文章だ。

 これ自身が重大な局面における重要な文書であるだけでなく、他にも着目すべき点は多い。「国民的話法(national narrative)を変えた」、「我々はイデアをめぐって闘っている」という箇所などは、この運動の本質を物語るものだと思われる。「自由民主主義」社会において、人々の間で当然視されている話法を変えるということは、政治的な行為であり、イデオロギーにおける闘争なのだろう。そして「ウォール街を占拠せよ」は確かにそれに成功しつつある。

by BeneVerba | 2011-11-16 02:58 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
ニューヨーク市警が「ウォール街を占拠せよ」を急襲中!
NYPD IS RAIDING OCCUPY WALL STREET
2011年11月15日 - ウォール街を占拠せよ
原文:http://occupywallst.org/article/nypd-raiding-liberty-square/


 我々は今まさに、二ヶ月の間「ウォール街を占拠せよ」の本拠地であり、アメリカ中に、そして世界中に広まった99%ムーブメントの生誕の地であるリバティ広場(ズコッティ公園)から、暴動鎮圧用の装備を完全装備した大規模な警官隊によって、立ち退きを迫られている。

 我々は再占拠する!

  • 午前1:20 ブルックリン橋が閉鎖される。
  • 午前1:20 警官たちがブルドーザーを運んで来る。
  • 午前1:20 警官たちは暴動鎮圧用の装備を着けている。
  • 午前1:20 占拠者たちが「これが警察国家だ」とチャントする。
  • 午前1:20 地下鉄の停留所が閉鎖される。
  • 午前1:27 警察が全員を排除しようとしているとの未確認情報。
  • 午前1:34 CBSニュースのヘリコプターによる中継
  • 午前1:38 屋上に狙撃手がいるという未確認情報。
  • 午前1:43 上空にヘリコプター。
  • 午前2:03 カナル・ストリートとブロードウェイに、大規模な警官が結集。
  • 午前2:07 催涙スプレーが配置される。最低でも一人が催涙スプレーを使用された模様。
  • 午前2:10 報道機関がリバティ広場に入ることを禁じられる。
  • 午前2:15 散会させられた占拠者たちが、フォーリー・スクエアに集まり始める。
  • 午前2:22 ニューヨーク・タイムズのトップ記事になる。
  • 午前2:29 報道機関のヘリコプターが上空から立ち退きされる。ニューヨーク・タイムズのリポーターが逮捕される。
  • 午前2:32 R以外の全ての地下鉄が閉鎖される。
  • 午前2:38 四百人から五百人の人々が、行進しながらフォーリー・スクエアへと向かう。
  • 午前2:42 ブルックリン橋が閉鎖されたことを確認。
  • 午前2:44 ニューヨーク市警が「ウォール街を占拠せよ図書館」を破壊。五千冊の本が廃棄される。
  • 午前2:44 反抗的な占拠者たちが、リバティ広場のキッチンにバリケードを築く。
  • 午前2:55 ニューヨーク市議の Ydanis Rodríguez 氏が、頭から血を流しながら逮捕される。
  • 午前3:05 ニューヨーク市警がリバティ広場の木を切り始める。
  • 午前3:08 インターネットの生中継で誰かが言ったことよれば、「奴らはホースを持ち込んでいる」。
  • 午前3:13 ニューヨーク市警がサウンド・キャノンを配置。
  • 午前3:15 ニューヨーク市警が個人の私物を破棄。占拠者たちは、自分たちの持ち物を持って立ち去ることはできなかった。
  • 午前3:16 機動隊を囲み、占拠者たちが腕を取り合ってスクラムを組む。
  • 午前3:33 ブルドーザー進入。
  • 午前3:36 報告によれば、キッチン・テントが催涙ガスによって襲撃され、警察がジップ式の手錠で進入してきた。
  • 午前6:05 リバティ広場は一掃された。フォーリー・スクエアにて総会が進行中。

電話:
 ニューヨーク市にいるなら311にかけてください。

  • ニューヨーク市警第1分署:212.334.0611
  • ニューヨーク市警中央受付:718.875.6303
  • ニューヨーク市警内務部:212.487.7350
  • ニューヨーク市役所:212.788.3058

追加:


訳者コメント:
 ニューヨーク市警が深夜に「ウォール街を占拠せよ」を急襲、正当な理由なく立ち退きを強制した。今もその余塵は続いているようだが、速報として翻訳。翻訳しながら視聴している生中継の一つからは、人々が何度も何度も人間マイクロフォンで互いの気持ちを確かめている声が聞こえてくる。これでこの運動が終わるはずもない。なお、原文のリンクは全てそのまま。

11/16の更新:
 私も慌てていたのだろう、訳し忘れた部分があったので追加。また、原文へのリンクも忘れていた。そうした訂正の他に、彼らが次に発表した文章に合わせて変えた箇所や、追記された部分を追加するなどした。いつものように誤訳などの指摘は歓迎。だが、この文章はリアルタイムに更新されているようなので、原文を読んだ方がいいかもしれない。

by BeneVerba | 2011-11-15 20:03 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
民主主義は敵である
Democracy is the enemy
2011年10月28日 - スラヴォイ・ジジェク
原文:http://www.lrb.co.uk/blog/2011/10/28/slavoj-zizek/democracy-is-the-enemy/


 アン・アップルバウムがワシントン・ポスト紙に書いているように、ウォール街とセントポール大聖堂の抗議運動は確かに類似している。「その焦点の欠如、その未熟な本質、そして何よりも現存の民主主義体制への関与を拒否することにおいて」。彼女はこう続ける、「タハリール広場のエジプト人とは異なるのは」、「ロンドンとニューヨークの抗議者たちは、開けっぴろげに(そして奇妙なことに)自分たちと彼らを比較しているのだが、私たちには民主主義体制があるということだ」。

 タハリール広場での抗議運動を、西洋流の民主主義を要求する声にまで――アップルバウムがしているように――貶めるならば、勿論ウォール街の抗議運動とエジプトでの出来事を比較することは、奇妙な行為となるだろう。西側世界の抗議者たちは、どうして既に所有しているものを要求できようか?このような見方において彼女が遮断しているのは、グローバルな資本主義体制への全般的な不満が、こちらとあちらでは異なる形態で現れているのではないかという可能性だ。

 「とはいえ、一つの意味において」、と彼女は渋々認めているのだが、「国際的な占拠運動が、妥当な立法的提案を生み出すことに失敗したことは、理解しうる。グローバルな経済危機の原因とその解決策の双方は、その名が示すとおり、地方や国家の政治家の能力の範囲外なのだ」。そして、彼女はこう結論づけることを強いられる。「グローバリゼーションは、明らかに西側の民主主義の正当性を損ないつつある」。これこそまさに、抗議者たちが関心を引こうとしているものだ。そう、グローバルな資本主義が、民主主義を損なっているのだ。論理的に更に推し進めた結論は、いかにして現在の形態を越えて民主主義を拡張するかを我々は考え始めるべきだ、というものになる。複数政党制と国民国家に基づく現在の民主主義の形態は、経済的な活動の破滅的な結果に対処する能力がないことを証明してしまったのだから。しかしながら、アップルバウムは、この推論を進める代わりに、それらの問題を持ち出した抗議者たちを非難する方を選ぶのだ。

 「グローバル」な活動家たちは、注意しなければ、凋落を加速させてしまうだろう。ロンドンの抗議者はこう叫ぶ。「我々に必要なのはプロセスだ!」。しかし、彼らには既にプロセスがあるのだ。それは英国の政治体制と呼ばれるものだ。もし、それをどう使えばいいのかわからないと言うのなら、彼らはそれを更に弱めてしまうだけだろう。


 つまり、アップルバウムの議論は、グローバル経済は民主政治の範囲外にあるのだから、それに対処するために民主主義を拡張しようとするどんな試みも、民主主義の凋落を加速するというものらしい。一体どうしたものであろうか?彼女の見地によれば、それは機能しない政治体制において政治的参加に関与することであるようだ。

 今この時において、反資本主義の批評に不足はない。我々は、企業が無惨にも環境を汚染しているとか、銀行家が彼らの銀行が公的資金で救済される一方で、巨額の賞与を受け取っているとか、目抜き通りのアウトレット店のために、搾取工場で子どもたちが超過労働をさせられているとか、そういった物語を多く浴びせられている。しかしながら、そこには落とし穴がある。それらの仮定となっているのは、そうした行き過ぎに対する闘いは、おなじみのリベラル民主主義の枠内で行われるべきだというものだ。明示的であれ、暗示的であれ、到達点となっているのは、資本主義を民主化することなのだ。そして、グローバルな経済に対応するべく、民主的な支配を拡張することなのだ。メディアに晒されることの圧力、議会の査問、より厳しい法律、警察の捜査といった方法によって。ここで問われないままになっているのは、ブルジョワ民主主義国家の制度的枠組みである。これこそは、最もラディカルな形態の「倫理的反資本主義」運動――ポルトアレグレのフォーラムやシアトルの運動、その他――においてすら、神聖にして犯すべからずものとなっているのだ。

 ここではマルクスの鍵となる洞察が、これまでもそうであったのと同様に、今日においても適切なものであり続ける。政治の分野においては、自由の問題は第一に置かれるべきものであってはならない――つまり、自由選挙、独立した司法、報道の自由、人権の尊重といったことである。本物の自由は、家族から市場まで、「政治に無関心な」社会的諸関係のネットワークの中にあるのだ。改良のために必要な変革が、政治的な改革を意味せず、生産の社会的諸関係の変革を意味する場所においてあるのだ。我々は、誰が何を所有するかに関して投票したりしないし、工場での労働者同士のつながりに関して投票したりしない。そうしたことは政治の分野の外において、押し進められるべく残されているのだ。そして、民主主義を「拡張」することで、そうしたことを変えられるというのは幻想である。人々の管理下に置かれた「民主的な」銀行を設立するというようなものだ。この領域におけるラディカルな変革は、法的権利その他といった民主的な装置の外でなされるべきなのだ。それらは勿論積極的な役割を果たしている。だが、民主的な仕組みというものは、資本の再生産の乱れなき機能を保証するようデザインされた、ブルジョワ国家の装置の一部だということを念頭に置くべきだ。「今日では、最終的な敵の名は資本主義、帝国、搾取などそういった類のものではなく、民主主義である」と言った時、バディウは正しかった。それは「民主的な幻想」なのだ。民主的な仕組みを唯一の妥当な変革のための手段として受け止めることは、資本の諸関係における真の転換の妨げとなる。

 ウォール街の抗議運動は始まったばかりである。だがこのようなやり方でこそ始めるべきである。形式的な拒否の身振りは、積極的な内容よりも重要なのだ。なぜなら、そのような身振りだけが新たな内容を招き入れるための空間を切り開くことができるのだから。したがって、我々は次のような質問によって気を散らされてはならない。「だが、あなたは何を望んでいるのか?」。これはかつてある男性の権威者によって、ヒステリーを患う女性に投げかけられた質問である。「あなたの泣き言や不平は――あなたが本当に何を望んでいるのか、何か考えはありませんか?」。精神分析の用語において、抗議とは、主人を怒らせるためのヒステリックな感情の噴出であり、彼の権威を損なうためのものである。そして、主人の――「だが、あなたは何を望んでいるのか?」という――質問は、言外の意味を隠している。「私の用語法で質問に答えるか、さもなくば黙ってろ!」。今までのところ抗議者たちは、ラカンが1968年に生徒たちに率直に話しかけたような批評に、自らを晒すことを避けることについて、実に上手くやっている。「革命家として、君たちは新しい主人を求めるヒステリー患者である。やがて君たちはそれを得るだろう」。



訳者コメント:
 ジジェクが、LRB blog(London Review of Books)に発表した挑発的かつ誠実な文章。「ウォール街を占拠せよ」での演説ガーディアンでの論説、アルジャジーラ英語版でのインタビューと重なりつつ、ここでは直接的な言葉で反リベラル民主主義の立場が述べられている。彼の語ることには繰り返しが多いとよく言われるが、反復しつつ内容が違ってきているのが興味深い。

 「ウォール街を占拠せよ」運動に冷淡なジャーナリスト(彼女の名前の発音は「アップルバウム」でいいと思う)を、グローバル経済に対応すべく民主主義を拡張するという姿勢がないと、切って捨てる一方で、返す刀で今度はそうした発想を自ら批判して見せる。彼のこうした言葉の有り様をなんと呼べば適切なのだろうか?それは「反語的な(ironic)」とか「逆説的な(paradoxical)」という形容では追いつかないようだ。

 彼が最近よく使う言い方に添って言えば、それは真空(vacuum)を作り出すために、領域(field)を開くために、空間(space)を切り開くために、必要な身振りなのだろう。彼はそうした新たな内容のための新たな領域を切り開こうとしていると同時に、それがありきたりなもので埋められることを警戒している。

 この翻訳は昨日の朝に投稿し、夜に訳文を見直し、今朝に改めてこのコメントを付けているのだが、昨晩訳文を見直した時に、やはりいくつかのミスが見つかった。そうしたミスは訳している時には気付かないものだ。一人で訳し、自ら再チェックするにはどうしても時間をおくことが必要なようだ。ネットの利点を生かし、訳文を向上させていくつもりなので、更新されていないかたまに覗いていただけると幸いだ。

by BeneVerba | 2011-11-08 16:31 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
ニューヨーク市の占拠の宣言
Declaration of the Occupation of New York City
2011年09月29日 - ニューヨーク市総会
原文:http://www.nycga.net/resources/declaration/


 この文書は2011年9月29日に、ニューヨーク市総会によって承認された。


 大規模な不公正への感情を表明するために、連帯し、共に集いし我々は、何ものが我々をここに結集させたのかを見失ってはならない。世界の企業の諸力により、不当な取り扱いを受けたと感じている全ての人民が、我らがあなた方の盟友であると知ることができるよう、これを書き記す。

 一つの人民として、団結し、我々は以下の現実を承認する:人類の未来は、その成員たちの協働を要求すること;我らの体制は、我らの諸権利を守らねばならず、その体制の腐敗においては、自らの諸権利を守ること、また隣人たちの諸権利を守ることが、諸個人の務めとなること;民主的な政府は、その正当な権力を、人民に由来すること。しかし、諸企業は、人民及び地球から富を絞り出すことに、同意を求めたりしないこと;また、経済的な力によって、物事が決定される時には、真の民主主義は達成されないこと。我々は、人民よりも収益を重んじ、正義よりも私利を重んじ、平等よりも抑圧を重んじる諸企業が、我らの政府を運営している時において、あなた方のもとへとやって来た。我々は、我らの権利として、ここに平和的に集い、これらの事実を知らせるものである。

  • 彼らは、原抵当権を所有していないにもかかわらず、違法な差し押さえ手続きにより、我らの住居を奪ってきた。
  • 彼らは、刑罰を受けることもなく、納税者からの救済措置を受けており、重役らへ法外な賞与を与え続けている。
  • 彼らは、職場において、年齢、肌の色、性、ジェンダー・アイデンティティ、性的志向に基づく、不平等と差別を永続化させてきた。
  • 彼らは、怠慢により食糧供給を汚染しており、独占により営農組織を損なってきた。
  • 彼らは、無数の動物たちへの拷問、監禁、非道な仕打ちを利用して収益を上げており、かつ、それらの慣行を積極的に隠匿してきた。
  • 彼らは、継続的に、被雇用者から、より良い賃金とより安全な労働条件を求めて、交渉する権利を奪おうとしてきた。
  • 彼らは、教育それ自体が人権であるにもかかわらず、数万ドルもの教育費を借金として、生徒たちを人質に取ってきた。
  • 彼らは、一貫して労働を外部に委託しており、またそれをレバレッジとして、労働者の医療費と賃金を削減してきた。
  • 彼らは、自らの過失性、有責性を認めることなしに、人民と同じ権利を得るべく、司法に影響を及ぼしてきた。
  • 彼らは、医療保険に関する契約から、免れる方法を見つけるための法律家集団に、数百万ドルを費やしてきた。
  • 彼らは、我らのプライバシーを、商品として売ってきた。
  • 彼らは、言論の自由及び報道の自由を妨げるために、軍事力及び警察力を行使してきた。
  • 彼らは、利益の追求のため、命を危うくするような欠陥商品についても、意図的にリコールを拒否してきた。
  • 彼らは、彼らの経済政策が、破滅的な失敗を生み出し、生み出し続けているにもかかわらず、経済政策を決定している。
  • 彼らは、彼らを規制するべき責任のある政治家らに、莫大な額の寄付を与えてきた。
  • 彼らは、石油に依存させておくために、代替となる他の形態のエネルギーを妨害し続けている。
  • 彼らは、既に相当の利益を上げている投資を守るために、人民の命を救うかもしれない、もしくは、安らぎを提供するかもしれない、ジェネリックな形態の薬品を妨害し続けている。
  • 彼らは、利益を追求するために、石油流出、石油事故、不正経理、非活性成分を故意に隠蔽してきた。
  • 彼らは、意図的にメディアを支配することで、人々に誤情報を与え、怯えさせてきた。
  • 彼らは、有罪であることに重大な疑惑が持ち上がっている時ですら、囚人らを殺す随意契約を受け入れてきた。
  • 彼らは、国内においても、国外においても、植民地主義を永続化させてきた。
  • 彼らは、無辜の海外の市民の拷問及び殺人に、関与してきた。
  • 彼らは、政府から契約を受注するために、大量破壊兵器を作り続けている。*

 世界の人民へ、

 我々、ウォール街リバティ広場を占拠中のニューヨーク市総会は、あなた方の本来の力能を見せるように、強く促すものである。

 あなた方の平和的に集会を行う権利を実行したまえ;公共の空間を占拠し;我らが直面している問題に対処するプロセスを形成し、誰もが近づくことのできる解決策を生み出すのだ。

 直接民主主義の精神において、行動し集団を形成している全ての共同体へ、我々は支持、文書、我らの意のままのあらゆる資源を提供する。

 我らに加わり、共に声を上げよう!

*これらの不満は包括的なものではない。


訳者コメント:
 既に複数の訳があり、自分でも前文を訳したことがある、「ウォール街を占拠せよ」の基本的な文書「ニューヨーク市の占拠の宣言」を改めて訳した。訳に当たっては禁欲的であるように務めた。つまり、原文の持つ意味の上の厳格さを損なわないように、修辞的な技法を極力廃し、日本語に移し替えていった。

 そのような方針で臨んだにもかかわらず、本日の朝にさしあたっての訳文を慌てて投稿し、夜になって訳を見直したところ、副詞の訳し忘れ、成句を誤読したことによる誤訳、時制の誤りなどが見つかり、我ながら呆れている。

 「ウォール街を占拠せよ」は、アメリカの原点への回帰でもあるとの思いから、にわか勉強であることを承知で、岩波文庫の『人権宣言集』と『世界憲法集』を参照したが、やはり付け焼き刃のものとなったかもしれない。

 今回の訳に際してはJNK氏の翻訳を参照させてもらったことを、感謝の念と共に記しておきたい。

by BeneVerba | 2011-11-08 07:27 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
「ウォール街を占拠せよ」を支持する中国の活動家と学者からのメッセージ
Message from Chinese activists and academics in support of Occupy Wall Street
2011年10月1日 - 「ウォール街を占拠せよ」を支持する中国の活動家と学者たち
原文:
http://www.wyzxsx.com/Article/Class16/201110/265482.html
http://chinastudygroup.net/2011/10/message-from-chinese-activists-and-academics-in-support-of-occupy-wall-street/


 今年の九月中旬以来、アメリカでは偉大な「ウォール街革命」が勃興している。「ウォール街を占拠せよ」の名で知られるこのストリートの革命は、既に七〇を超える都市と、北アメリカ、ヨーロッパ、その他の地域にまで拡大している。彼らの「ウォール街革命」の声明において、アメリカの民衆は「企業の王国ではなく、民主的な国家を」求めるものだと誓っており、民主主義革命は世界の全ての地域にまで行き渡らねばならず、彼らは目標に到達するまで休みはしないだろう。二〇〇八年の金融危機以後に始まった反資本主義デモは、今年になってヨーロッパ、中東、北アフリカ、南アメリカにまで広がり、この崇高でグローバルな民衆による民主主義運動は、遂に資本主義の金融帝国の中心にまで到達したのだ――ウォール街へと。

 「ウォール街革命」の勃発は、民衆による民主主義(popular democracy)革命が世界を席巻する歴史的指標となるものである。この運動は特別に重要な意味と役割を持っている。これ以前にはストリートの革命は、専らアメリカのエリート集団が他国の政権を転覆するための道具として使われていた。しかし現在、「ウォール街革命」は、――その目標である分かち合いの繁栄と民衆による民主主義とともに――民主主義の擁護者をもって任ずる国家において、抗議運動を開始したのだ。これは必ずしや、世界各国の民衆への掠奪と抑圧に対して責任があり、世界を危機と不安定性に押しやった張本人である、アメリカのエリート集団にとって痛恨の一撃となるであろう。この抗議運動こそは、資本の支配に対して弔鐘を鳴らすものである。二十一世紀には、民衆による民主主義がエリートによる民主主義に取って代わるだろう。エリートによる民主主義から民衆による民主主義への交代を告げる幕は切って落とされたのだ。「ウォール街革命」という言葉を用いるのは、これが民衆である99%と腐敗した1%の間の闘争だからだ。1%のエリート階級に対する99%の民衆の闘争だからだ。そして、これは資本主義のエリート支配層に対する民衆の最終的な闘争なのだ。

 世界は世界の全ての人々のものであり、国家はそこに住む全ての人々のものである。富は全ての人々によって生み出されるものであり、それ故に全ての人々によって分かち合われるべきものである。富は、ごく少数からなる1%の――あるいは1%以下の――エリート集団によって占有されてはならない。経済における共同の繁栄の要求と、政治における民衆による民主主義は、不可避的な歴史的潮流となっている!架空経済の高度な発展と社会的な富の巨大な流れは、全ての人々に共同の繁栄を実現するために必要な、充分に信頼できうる物質的基盤を生み出した。ネットワーク技術と政治文明の発展は、人類の社会を資本家による民主主義から民衆による民主主義へ移行させるために必要な、物質的条件を生み出した。人類の社会は、転換に必要な全き能力を備えるものである。過去の奴隷所有階級による民主主義から、封建階級による民主主義へ、資本家階級の民主主義へ、そしてエリート階級による民主主義から民衆による本物の民主主義へと、根本的な移行に必要な能力を。故に、共同の繁栄と民衆による民主主義は、二十一世紀の社会における歴史的変化の基本的な内容となるであろう。どれ程残忍にアメリカの武装警察が「ウォール街革命」の参加者たちを鎮圧しようとしても、どれ程グローバルなエリートたち――とりわけアメリカと中国のエリートたち――が、「ウォール街革命」の報道を抑え込もうとしても、世界の人々による民主主義革命の活動的な成長とその最終的な勝利は阻止できないだろう。

 アメリカに主導されたエリート集団による、「ウォール街革命」の報道のインターネット上の情報封鎖と暴力的な鎮圧は、先進国であれ発展途上国であれ、いわゆる民主主義国家であれ権威主義国家であれ、虐げられた人々の運命は同じものであることを証明している。国際的なエリート階級は、グローバリゼーションを通して、最初に国家を越えて結びついた階級である。彼らによる公共の富の掠奪と民衆による民主主義運動の鎮圧は、徹底的で冷酷なものであり、そこには全く自由も民主主義もない。現代社会において自由民主主義と呼ばれるものは、資本主義のための民主主義以外の何ものでもない。それはエリート民主主義なのだ。「自由」という言葉は、エリート階級が他の人々を掠奪する自由、抑圧する自由、暴力的に鎮圧する自由を意味する別名である。民衆は現代社会において、自由と民主から完全に排除されて来た。民主的な権利と言えば、既に資本によって決められている大統領候補を選ぶことだけだ。あなたは四年に一回投票することができるが、あなたの運命を直接決めている人々に影響を及ぼす術はない。あなたのボスであれ上司であれ。そして、架空資本の手をさっと一振りするだけで、大半の人々の富を奪い去ることができる資本家のオリガルヒ(新興財閥)を束縛する術はない。自由と民主はヴァーチャルなゲームと成り果てた。それは他の国家を転覆させるための道具以外の何ものでもない。「ウォール街革命」によって代表される、現在の民衆による民主主義的な世界革命は、こうした政治的なゲームの終了を、そして、真の自由と民主を人々の手に取り戻すことを要求しているのだ。民主主義とは、単なる大統領への監視ではなく、政府の官僚たちへの監視である。民主主義とは、単なる権力への監視ではなく、資本への監視である。もし、封建的絶対的な支配者の権利と特権が罪悪だとみなされるのならば、それらを資本に与えることも同様に罪悪である。

 本来、有価証券とコンピューター・ネットワークは、我々の産業社会から情報社会への、物的経済から架空経済への、資本主義から人間中心の経済システムへの、エリートによる政治から民衆による政治への移行において、決定的な二つの要素となるべきものである。しかし、エリート階級は有価証券を、中世ヨーロッパの僧侶階級によって発行された「贖宥状」の如き掠奪の道具に代えてしまった。証券化された経済においては、全ての公共の富――住居、賃金、労働力、そして将来への希望でさえも――が、簡単に空中へと溶解していくことが可能なのだ。これらのものは、ごく少数のエリートたちの掠奪の対象となっている。ある一点において、金融資産を所有する先進国のホワイトカラー中産階級と、住宅費や医療費を賄えない発展途上国のブルーカラー労働者は、同じ階級に属している。現代のプロレタリアートである。人々が、前例のない掠奪と架空資本によって引き起こされた甚大な収入格差に対して抗議した時、彼らは暴力的な弾圧を受けたのだ――アメリカのような人権の擁護者をもって任ずるいわゆる民主主義国家と、自由も民主主義もないと言われる権威主義国家の両方で。バルカン諸国から北アフリカまでのストリートの抗議運動に直面した時、オバマ大統領とクリントン国務長官は、繰り返し繰り返しこう言った。「いかなる状況においても、平和的な抗議活動の権利と公共の空間を占拠する権利は、尊重されなければならない」。にもかかわらず、アメリカの市民たちが、それらの諸権利を実際に使おうと試みた際には、即座に武装した警察による暴力的な弾圧と、メディアによる情報封鎖に出くわしたのだ。もし、これが人権の主導者を自称するアメリカの反応であるならば、他の資本主義国家における反応がどの様なものになるであろうかを予想することができる。エリート資本家による支配は、「ウォール街革命」によってまさにこう記述されている――それはあらゆる場所にある、と。我々が、民衆として生き、かつ死ぬ場所はもうどこにも残されていないのだ。

 世界の金融帝国の中心における「ウォール街革命」の勃発は、世界の人々の99%――先進国の人々であれ、開発途上国の人々であれ――が、搾取され抑圧されたままであることを示している。世界中の至る所で民衆は、自らの富が掠奪され、人権が剥奪されるのを目撃している。貧富の経済的両極化は、今や我々全てにとって共通の脅威である。民衆と支配層エリートの間の軋轢は、全ての国家で見られるものである。しかし今では、民衆による民主主義革命は、その国の支配階級からのみ弾圧を受けるのではなく、グローバリゼーションを通じて形成された世界のエリート階級からの弾圧を受けるのである。「ウォール街革命」は、アメリカの警察による弾圧を受けたが、同じく中国のエリート階級による報道管制を受けているのである。

 同じ運命、同じ苦難、同じ問題、同じ軋轢が我々を結びつけている。その中でグローバルなエリート階級が既に同盟を組んでいる、一つの共通の経済を前にして、世界の民衆にはただ一つの選択肢があるのみである。「万国のプロレタリアートが団結」することである。そして、エリート資本家の支配を打倒するための統一され共有された闘争の中で、誰もが、働く権利、住む権利、医療を受ける権利、教育を受ける権利、安心な老後を送る権利といった基本的人権を享受することができると保証することである。しかし、新しい社会主義世界の歴史的枠組みにおいて、共同の繁栄と民衆による民主主義を実現するためには、我々は更に推し進めなければならないだろう。資本主義が人類にもたらした危機と災害から完全に脱出し、それを無効化し、調和のとれた人類の社会的発展を実現するためには。

 アメリカの民衆による偉大な「ウォール街革命」とチリの民衆による偉大な「チリの冬」は、我々が共同の繁栄と民衆による民主主義を実現する日が近づいていることを示す先触れである。それは、一九七〇年代に中断された、民衆による民主主義的な社会主義運動が、世界を再び席巻することを告げている。しかし今度は、人類が資本主義を埋葬する最後の闘いとなるであろう。民衆による民主主義の勝利とエリート支配層の滅亡は避けられない!野火焼けども尽きず、春風吹いて又生ず。民衆による民主主義が、歴史を変えるべく、再び到来したのだ!

 アメリカの民衆による偉大な「ウォール街革命」を断固支持する!

 共同の繁栄と民衆による民主主義を目指す、全てのストリートの革命を断固支持する!

 偉大なる「ウォール街革命」、万歳!

 民衆による民主主義運動、万歳!

 全世界の民衆の団結、万歳!


署名:
1. 马宾(中共老一辈无产阶级革命家,对鞍钢宪法有重要贡献)
2. 张宏良(北京学者)
3. 孔庆东(北京学者)
4. 张勤德(中共中央某机关退休干部)
5. 司马南(北京资深主持人)
6. 左大培(北京学者)
7. 苏铁山(北京学者)
8. 贾根良(北京学者)
9. 韩德强(北京学者)
10. 韩中(电视剧《毛岸英》中饰演毛泽东主席的演员)
11. 刘毅然(电视剧《毛岸英》导演)
12. 顾秀林(昆明学者)
13. 赵磊(成都学者)
14. 刘长明(济南学者)
15. 孙锡良(长沙学者)
16. 郭松民(北京学者)
17. 杨思远(北京学者)
18. 徐亮(北京学者)
19. 范景刚(北京左翼网站乌有之乡网站负责人www.wyzxsx.com)
20. 吴国屏(江苏无锡红色文化大讲堂负责人)
21. 戴诚(江苏常州红色合唱团负责人)
22. 葛黎英(郑州红色事业活动志愿者)
23. 任羊成(河南林州,修建红旗渠的特等劳模)
24. 袁金萍(河南安阳,林州市红旗渠精神学习会理事)
25. 赵东民(西安红色法律工作者)
26. 桑文英(西安红歌会负责人)
27. 李忠(太原红色事业活动志愿者)
28. 聂晓萍(北京老中医)
29. 吴泽刚(四川理县,藏族农民,中共党员)
30. 苏群(深圳红歌会志愿者)
31. 朱超(重庆红色事业活动志愿者)
32. 刁伟铭(上海红色事业活动志愿者)
33. 李欣(天津红色事业活动志愿者)
34. 曹文质(北京景山红歌会负责人)
35. 吴凤藻(北京首钢退休干部)
36. 薛云(北京红色企业家,点石金校校长)
37. 杨晓陆(北京反转志愿者)
38. 马婷娜(北京反转志愿者)
39. 吕霙(北京,退休科技工作者,当年红卫兵)
40. 刘英(广西桂林学者)
41. 陈红兵 (郑州当年红卫兵)
42. 石恒利(辽宁社科院退休研究员)
43. 熊 炬(男,中共党员,诗人,作家,重庆出版社退休干部)
44. 谢明康(男,中共党员,重庆市垫江县城乡建委退休干部)
45. 邬碧海(女,浙江红色事业活动志愿者)
46. 王庆人(天津学者,南开大学教授)
47. 司马平邦(中国名博沙龙常务副主席)
48. 王左军(资深媒体人士、绿色环保人士)
49. 曾有灿(工程师)
50. 陈晶(北京红色事业活动志愿者)



訳者コメント:
 題名通り、10月1日に『UTOPIA』において発表された「『ウォール街を占拠せよ』を支持する中国の活動家と学者からのメッセージ」である(原題は「支持美国人民伟大的“华尔街革命”」)。恥ずかしながら中国語が読めないので、基本的に英訳を参照した。つまり重訳である。だが、次に述べるような慎重なやり方で適時中国語の原文も参照した。

 まず、英訳には、意味の取りにくい箇所が多かった上に、どうも中国語原文と食い違うと思われる部分も多かった。その際に、中国語原文を見ると意味がわかることが多かった。そう、中国語は読めなくとも漢字は読めるのだ。そこで、英訳の他に、中国語原文とGoogleによる機械翻訳を参照しつつ、勝手な誤訳を盛り込まないように極力注意しながら、基本的には英訳に添う形で、最低限度に中国語原文から語句を取り入れた。

 したがっていつも以上に訳文に対する保証はない。もし、中国語に堪能な方が誤訳などを指摘してくれたら嬉しいことこの上ない。また、彼らが参照していると思われる「ウォール街を占拠せよ」の文書は、どうも「ニューヨーク市の占拠の宣言」ではないようだ。この点もどなたかの助力を願いたい。

 これらの人々について、訳者は解説する言葉を持たない。『China Study Group』において、英訳を投稿したjj氏によれば、おそらく元革命家で元高級経済官僚の马宾(Ma Bing)氏と、北京の大学教授でインターネットの扇動家の张宏良(Zhang Hongliang)氏が書いたものだろうと、また左派ナショナリストのマオイズムの影があると言っているようだ。

 そうしたことも含めて、彼らの立場を考慮しつつ読むべき文章なのだろう。例えば、彼らは中国当局を刺激しないようにしつつ、それを批判している。また、彼らの言葉遣いが古く見えたとしても、今ここにある現実に応答しようとしている。陳腐な決まり文句は止めたい。例えば、中国に資本主義の行き詰まりと新たな可能性を見ているジジェクのように読みたい。あるいは『ショック・ドクトリン』で、現代中国を資本主義の「ショック療法」後の社会と見たナオミ・クラインのように読みたい。

 とはいえ、「カイロからの連帯表明」の中にあった「全地球にまたがる一つの世代が、現在の物事の秩序においては我々に未来がないのだと、理性的かつ情熱的に自覚して育った」という言葉などを思えば、読者がどのようにこの文章を読むかいろいろ詮索するのも、私の勝手なおせっかいというものかもしれない。そして、彼らもまた何よりもそのことを言いたいのだと思う。

11/9の更新:
 英訳を参照しながら訳を見直したが、幸い誤訳などは発見できず(もちろん私の気付いた範囲でだが)、それよりも訳語の選択、つまりどういう日本語をあてるのがふさわしいのかという観点から、若干の語句を修正した。

 訳語で一番悩んだのは、中国語原文にある「大众民主革命」、英訳にある「popular democracy」だが、他に適切な言葉が見つからず、今回の見直しでも「民衆による民主主義革命」のままとした。なお、この言葉は、社会主義革命との対比で捉えるよりも、直接民主主義と密接に関連する言葉だと捉える方がふさわしいと考えている。

 また、この機会にこの文章にある「報道管制(blackout)」について触れておきたい。それなりに「ウォール街を占拠せよ」運動に関する報道がなされている現在では、ひょっとして奇妙に響くかもしれないが、確かに一時期までは、そう読んでさしつかえないような状況があった。「占拠せよ」運動の参加者たちが盛んにそう言っていたし、またアルジャジーラ英語版にも「'Occupy Wall Street': A media blackout?」という記事があることでもそれは理解できると思う。
 


by BeneVerba | 2011-11-07 14:00 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)
ウィスコンシン州知事マイク・チェックを受ける
Gov. Scott Walker gets checked, Mic Checked!
2011年11月03日 - スタンドアップ!シカゴとシカゴ教職員組合
原文:http://www.youtube.com/watch?v=Oc6LCxKf-9o





 ウィスコンシン州知事スコット・ウォーカーは、11月3日の朝、シカゴ組合連盟クラブでスピーチを行おうとした際、予期せぬ来客を受けることとなった。スタンドアップ!シカゴとシカゴ教職員組合である。

 マイク・チェック!憤りと恥ずかしさの入り交じった気持ちだ。豪華な朝食を前にして座り、誰かさんの話を聞いているというのは。働いている家族たちの生活を滅茶苦茶に破壊した誰かさんの。ウォーカー州知事は労働組合を侮辱した。そして99%を中傷した。最低生活賃金と、家族を養うための適正給付額を当てにしている人々を。右翼の億万長者コーク兄弟が抱える従業員たちも、私たちの置かれている状態とそう変わらない。企業と買収された政治家たちが、1億の減税を認める方策を見つけようと叫び声を上げている一方で、この国で最も利益を上げている会社の一つであるマーカンタイル取引所への減税を。公共サービスは大幅に削減され、労働者たちの年金は脅かされ、ホームレス、貧困、失業は増え続けている。シカゴ・マーカンタイル取引所は既に、TIFとして1千500万ドルもの我々の金を手中に収めている。シカゴの公立学校の生徒たちを援助するかもしれなかった我々の税金だ。皮肉なことだ、ウォーカー州知事に自由な発言権が与えられている一方で、「シカゴを占拠せよ」運動から300人も逮捕するようにシカゴ市長が命じたのは。彼らは集会の自由を表明したというだけなのに。要するに、ウォーカー州知事は本来のアメリカから外れているのだ。そして労働者たちは、何人にも栄誉を与えないであろう。1%の利益のために我々の生活を蝕もうとしている何人にも。

 組合潰しだ!公正な教育を!

 我々は99%だ!我々は99%だ!
 


by BeneVerba | 2011-11-06 14:54 | 動画 | Trackback | Comments(0)
ウィスコンシン州知事マイク・チェックを受ける
Gov. Scott Walker gets checked, Mic Checked!
2011年11月03日 - スタンドアップ!シカゴとシカゴ教職員組合
原文:
http://www.youtube.com/watch?v=1oHRdiklTlU
http://standupchicago.org/





訳文:
 ウィスコンシン州知事スコット・ウォーカーは、11月3日の朝、シカゴ組合連盟クラブ(Chicago's Union League Club)でスピーチを行おうとした際、予期せぬ来客を受けることとなった。スタンドアップ!シカゴ(Stand Up! Chicago)とシカゴ教職員組合(Chicago Teachers Union)である。

 マイク・チェック!マイク・チェック!豪華な朝食を前にして座り、働いている家族たちの生活を滅茶苦茶に破壊した誰かさんの話を聞いているというのは、憤りと恥ずかしさの入り交じった気持ちだ。ウォーカー州知事は労働組合を侮辱し、最低生活賃金と、家族を養うための適正給付額を当てにしている99%を中傷した。右翼の億万長者コーク兄弟が抱える従業員たちも私たちの置かれている状態とそう変わらない。企業と買収された政治家たちが、この国で最も利益を上げている会社の一つであるマーカンタイル取引所へ1億の減税を認める方策を見つけようと叫び声を上げている一方で、公共サービスは大幅に削減され、労働者たちの年金は脅かされ、ホームレス、貧困、失業は増え続けている。シカゴ・マーカンタイル取引所は既に、TIFとして1千500万ドルもの我々の金を手中に収めている。シカゴの公立学校の生徒たちを援助するかもしれなかった我々の税金だ。ウォーカー州知事に自由な発言権が与えられている一方で、集会の自由を表明しただけの「シカゴを占拠せよ」運動から300人も逮捕するようにシカゴ市長が命じたのは、皮肉なことだ。要するに、ウォーカー州知事は本来のアメリカから外れているのだ。そして労働者たちは、1%の利益のために我々の生活を蝕もうとしている何人にも栄誉を与えないであろう。

 組合潰しだ!公正な教育を!

 我々は99%だ!我々は99%だ!


書き起こし:
When Wisconsin Governor Scott Walker gave a speech at Chicago's Union League Club the morning of November 3, he had some unexpected guests: Stand Up! Chicago and Chicago Teachers Union

Mic check! Mic check! It's an outrage and a shame that we sit here at this fancy breakfast to listen to someone who has wrecked havoc on the lives of working families. Governor Walker has vilified unions and insulted the 99% who depend on living wages and adequate benefits to support their families, while on the payroll of the right-wing billionaire Koch brothers. It is not so different from our state, where corporations and bought-off politicians clamor to find ways to grant a $100 million tax break to the Mercantile Exchange (CME), one of the most profitable companies in the state, while social services are being slashed, while workers' pensions are threatened and homeless, poverty, and joblessness continue to rise. The CME has already taken $15 million in our TIF (Tax Increment Financing) dollars. That's our tax money that would have gone to help students in the Chicago Public Schools. It is ironic that we give Governor Walker free rein to say what he wants while the Mayor has ordered the arrest of over 300 people in Occupy Chicago who have simply tried to express their rights to freedom of assembly. The bottom line is that Governor Walker is out of touch with America and working people will not honor anyone seeking to undermine our lives for the benefit of 1%.

Union busting! Educating for justice!

We are the 99%! We are the 99%!

by BeneVerba | 2011-11-06 05:41 | 翻訳 | Trackback | Comments(0)