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ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会
担当者様

2014年6月27日
芦原省一
beneverba(at)gmail.com


貴会事務局の岩下結氏について

前略 
 一七日付の朝日新聞報道で、以前大月書店で担当者だった岩下結氏が、貴会において事務局を担っていることを知りました。私は、大月書店に対し加盟する労組を通じて、団体交渉を要求しているものです。
 そもそも、その団体交渉のきっかけとなったのが、岩下氏が私に送った電子メールなのです。長くなりますが一部引用します。

 繰り返しますが、誰かを批判するのをお止めする権利はありません。(友人として悲しいという気持ちはありますが。)しかし一方で、我々にとってはビジネスの問題でもあります。たとえば反原連を支持する論者を批判するのは自由ですが、それが結果的に本が売れる道をいっそう狭くしていることはご自覚ください。

 最初から申し上げているように、この本は、国内でOWSに関心を寄せる方(知識人、といってもいいでしょう)に媒介してもらえない限り、売れる見込みのない本です。…

 そうしたきわどい戦略を顧みず、売れなくても構わない、わかる人だけにわかってもらえればいいということであれば、お止めすることはしませんが、ビジネスパートナーとしての信頼関係もそれまでということになるでしょう。

 ******* は、***さんが訳す予定はないそうです。さっそく***さんに紹介してもらえました。社内で了解が取れしだい近日中にオファーする予定ですが、訳者をお願いするかどうかの判断にあたって最大のネックが上記のような懸念であることはお伝えしておきます。取引材料にするようなつもりはありませんが、個人的にこんな思いは何度もしたくありませんし、会社への責任としてもビジネス上の判断を外すわけにはいきませんから。ビジネスパートナーとしての信頼関係もそれまでということになるでしょう。

 このメールが「誰かを批判するのをお止めする権利はありません」といいつつも、首都圏反原発連合、ひいては日の丸派脱原発の批判をとめるように脅迫していることは明らかです。朝鮮半島にルーツがある私は、これを民族差別としてとらえています。そのような人物が、反レイシズムに取り組んでいるかのように、見なされるのは耐えがたい苦痛です。

 また、岩下氏が事務局長であることは、私に対する二次加害に当たると考えます。それは犯罪者が犯罪予防の活動を行うようなものです。その犯罪者に被害を受けた人はどう思うでしょうか。
それゆえに、次の要求を行います。文書(電子ファイル可)での回答をお待ちしております。

一、岩下結を事務局の任務から解任し、これ以上の二次加害を防ぐこと。
二、会として、岩下結が事務局に就いた経緯を明らかにすること。
三、会として、このような二次加害を防ぐために再発防止を行うこと

草々



by BeneVerba | 2014-06-27 08:54 | 意見 | Trackback | Comments(0)
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 朝日新聞の一七日付け朝刊に次のような記事が掲載された。下記はその一部である。

これでいいのか「嫌中憎韓」/ブームの出版界に疑問の声

 東京都内の出版社の一室で4月下旬、大手から中小まで様々な出版社の社員約20人が議論を交わしていた。他国や他民族への憎悪をあおる言説に出版界の中から歯止めをかけられないか。そんな考えからフェイスブックなどを通じて集まった「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会」のメンバーだ。

 会社に秘密で参加している人も多く、今後どのような活動ができるのかはまだ未知数だが、事務局の岩下結さんは「今の状況をおかしいと思っている人が多いことを示したかった。のろしをあげることに意味がある。今後も会合を開き、出版界全体で考える流れを作っていきたい」という。

 この記事中に登場する岩下結とは、大月書店の編集副部長であり、私に「反原連や日の丸を批判するのなら契約はやれない、契約がほしければそれらの批判はやめろ」と脅迫した人物である。自分が民族差別を働いておいて、「荷担しない」も何もないものである。

 しばき隊や仲良くしようぜパレードが問題なのは、一つにそのあり方だが、もう一つ問題なのは、しばき隊や仲良くしようぜ関係者が差別発言をした相手にとっては、差別者がまるでそうではないかのように取り扱われることで、差別の二次加害になっている点である。

 想像してほしい。自分に差別発言ないし差別を働いた人間が、あろうことか「差別と闘う」人間として取り扱われることの苦しみを。

 「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会」は、このような人物を入会させるべきではなかったし、まして事務局にすべきではなかったのだ。岩下がなすべきは、厚顔無恥にもこのような会で活動することではなく、まずは私に対する、真摯な謝罪である。


by BeneVerba | 2014-06-27 03:50 | 意見 | Trackback | Comments(0)